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UH医学部の マイノリティー卒業生の数が最高に

Bynikkansan

6月 8, 2019

ハワイ大学では、ネイティブ・ハワイアンやフィリピン人の学生数が少ないにも関わらず、マイノリティーの医学部卒業生の数が過去最高になった。 73人の卒業生のうち、12人はネイティブ・ハワイアンで、前年の2倍の数である。フィリピン人卒業生数も12人で、2018年の4人から3倍に増加した。 ハワイ大学ジョンAバーンズ医学部は、マイノリティーの学生を医療部に進学にしやすくする取り組みを強化してきた。

 

「ネイティブ・ハワイアンやフィリピン人のグループの学生は、通常、勤労者世帯や移民家族の子弟で、高等教育にはなかなか手が届かなかった。医学のような専門職はさらに難しい。また、彼らが高等教育を地域社会で活用する機会に恵まれていなかった」と同医学部のウィノナ・メシオナ・リー博士は述べた。同博士は、恵まれない学生の医学校入学を支援する1年間プログラムである「イミ・ホオラ」プログラムを監督している。 ネイティブ・ハワイアンの人口は、全人口の23%であるが、その医者の数はわずか3.4%である。明らかに格差が存在する。

 

「イミ・ホオラ」プログラムは、社会的・経済的地位の低いネイティブ・ハワイアン、フィリピン人、サモア人、チャモロ人、ミクロネシア人の子弟で、ハワイと太平洋諸島で医学の実践を希望する者から、毎年最大12人を選び、同プログラムを受講させ、終了後医学部に入学させるように支援するものである。 クイーンズ・ヘルス・システムズが、このプログラムを運営しており、また、学生に補助金を支払っており、学生はプログラム参加中仕事をする必要がない。

 

「イミ・ホオラ」は、ネイティブ・ハワイアン・センター・オブ・エクセレンスと提携している。後者は、医学界でのネイティブ・ハワイアンの数を増やし、年間約2,500人の医療従事者を育成することを目的としている。

 

 

(日刊サン 2019.06.08)