高画質テレビの16倍の画素数を持つ8Kテレビのデモンストレーションが、全米で2番目の州としてハワイ州で行われる予定である。現在進行中の「第37回太平洋電気通信協議会(Pacific Telecommunications Council : PTC )」の一環として、一般にも公開されることとなっている。
この技術は、日本のNHKによって開発された。無料の一般公開は、1月19日月曜日の午後2時・3時・4時、20日火曜日の午後1時・2時・3時・4時にヒルトン・ハワイアン・ヴィレッジのミッド・パシフィック・コンフェレンス・センターのサウス・パシフィック1で行われる。
一般公開とプライベートの上映会のため、日本から85インチのテレビスクリーンが持ち込まれた。
太平洋電気通信協議会がこの機会を得たのは、この数10年に渡って、国際的なテレコミュニケーション産業が、注目に値する人気を確立した結果である。65か国以上の団体・組織からのPTCの出席者のうち、大部分が役員クラスである。
同イベントの共同チェアマンである日本のNTTドコモの坂巻政明氏が、ホノルルで開催されるPTCにNHKのシステムを持ってくることを他のコネクションを通じて提案したと、PTC取締役・プログラムアドバイザー、マーク・フキル氏が述べた。
NHKの8Kテレビ「スーパーハイヴィジョン」のホノルルでのデモンストレーションは、昨年の夏から計画が進められてきた。
アメリカで先に8kテレビが紹介された唯一の機会は、昨年4月にラスベガスで開催された「ナショナル・アソシエーション・オブ・ブロードキャスターズ」のコンベンションだった。
「PTCのヘッドラインとして、8kテレビを紹介できるのはとてもラッキーです」とフキル氏は語っている。
NHKは日本でのサービスを2018年から開始する予定である。2020年のオリンピックまでに消費者が新しいテレビに適応するには十分な時間があるといえる。
8kテレビのテクノロジーは、まだ試作段階である。また、4kテレビの普及も世界的にみるとまだ初期段階である。特にアメリカでは、テレビの視聴とインターネットの使用における8kテレビは、高性能にも関わらず、新しい技術のきざしが見え始めたという段階である。