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NAIチェイニーブルックスがシカゴの巨大事務所と合併

本部を構える商業不動産事務所NAIチェイニーブルックスが、シカゴを本拠地とするクッシュマン&ウェイクフィールド社と合併し、社名はクッシュマン&ウェイクフィールド・チェイニーブルックスに変更された。

グアムにもオフィスを持つハワイの不動産事務所はチェイニーブルックスの経営が続くが、クッシュマン社員が在籍し支援する。

 

「この新しいパートナーシップによって、地元の深い知識と国際的な専門家のネットワークを生かしハワイとグアムの地元のクライアントにも国際的なクライアントにもお役に立てるでしょう」と、クッシュマン社西部地域取締役のマイク・スミス氏が会見で述べた。

チェイニーブルックス代表のスティーブ・ソンブレロ氏は同じ役職を引き続き務める。

 

ハワイの商業不動産界でライバル事務所であるCBRE社のエグゼクティブだったジョゼフ・ハース氏が、新会社の運営ディレクター兼主席ブローカーに就任。ハース氏は、チェイニーブルックス社の約45人の従業員とマウイとカウアイにあるオフィスは合併後の新体制で業務を拡大予定であり、数カ月以内にハワイ島にもオフィスを構える計画があると明かした。

 

クッシュマン&ウェイクフィールドは1917年に創業。70カ国以上に4万5000人以上の従業員を抱え、年間利益はおよそ60億ドル。

 

チェイニーブルックスは1981年に、チェイニー・ブルックス&Co.の名でアーロン・チェイニー氏とウェンデル・ブルックス・Jr.氏が創業。ブルックス氏は1988年に日本ビルディング・サービス社の子会社に経営権を売却している。

一時は州で最大の不動産管理事務所となったが、2002年に不動産事業を売りに出し数年後ソンブレロ氏が購入。商業不動産の国際的なネットワークNAIグループに2007年に加入し、NAIチェイニーブルックス社となっていた。

 

(日刊サン 2017. 10. 21)