ホノルル市議会は9月4日、ライフガードの配備時間を延長する39号法案を予備可決した。同法案は、市行政府に、ライフガードの配置時間を「夜明けから日没まで」に延長するように求めているが、実施期限は設けられていない。
現在のライフガードの勤務時間は、午前9時から午後5時30分までであるが、この時間帯以外に多くの事故が起きており、市議会議員や海洋関係者は、同法案はもっと早く可決されるべきであったとしている。 市海洋安全部のジョン・ティッチェン部長は、今後5年間のライフガードの業務体制強化案を作成していると述べた。
この案によると、4年間にジェットスキー8台を追加し、毎年少なくとも15人のライフガードを採用するという。それにより、現在年間1500万ドルの運営予算に、年間200万ドルから300万ドルが追加される。
全米ライフガード協会の顧問で、海洋局長でもあったラルフ・ゴトウ氏は、「市は長年にわたり、ライフガードの配備時間延長を検討してきており、ハワイへの訪問者数が年間1千万人を突破した現在は、全米の手本となるようなライフガード配備を実施する絶好の機会である」と述べた。
ライフガードのタナー・ヘイティン氏は、ハナウマ・ベイでの配置時間延長の成功例を挙げ、「勤務時間が、現在の週5日・一日8時間から週4日・一日10時間に代われば、疲労回復が早くなり、モラル向上につながる」と語った。 同法案は今後、公安・厚生委員会に戻され、詳細が調整される。
(日刊サン 2019.09.21)