カピオラニコミュニティカレッジ(KCC)ニューメディアアーツ科の卒業生たちの作品の数々を紹介するポートフォリオショー「NEXUS」が、9日、KCC構内ラマ図書館で行われた。
このショーで紹介された彼らの作品は、インターフェースデザインやアニメーションの分野で就職を目指し、2年間のプログラムの中で必死に学び、こなしてきた数々のプロジェクトの集大成だ。インターフェースデザインコースで、ウェブデザインやグラフィックデザインなどを学んだ神代芙三子さんは、2年間の課題のうちのひとつとして、企業のブランディングプロジェクトに取り組んだ。日本米を取り扱う架空の会社「NIKOMAI」が、商品である日本米をアメリカに輸出するということを想定し、商品名やロゴ、パッケージデザインなどの一連のブランディングを手掛けた。
「日本らしい雰囲気を残しつつ、一目で海外の人に情報を伝えられるデザインにこだわりました。全ての要素に意味を持たせ、その上でアメリカの市場で通用するものを制作するということはとても大変でした」「その反面、架空の会社なので設定を1から自分で考えられたことは楽しかったです」と振り返った。卒業後もスキルを磨き、時には誰かをクスッと笑わせたり、また人の心をぽかぽか温めるようなデザインができるようになりたいと話す。
その他の卒業生のどの作品をみても、細部にわたって1つひとつに意味があり、こだわり、考えぬかれ、丁寧に制作されている。今後卒業してそれぞれの道に進む彼らの活躍に、大いに期待!!
(取材・文 中野佐衣子)
その他の卒業生の作品を見たい方はこちら http://nma.kcc.hawaii.edu/2018studentshow/
(日刊サン 2018.05.18)