アメリカンセービングスバンクと3つの電力子会社を傘下に持つハワイアンエレクトリックインダストリー社(HEI)は、第1四半期の決算を発表し、売上が7%アップの5億9160万ドル、利益は5%上昇し3420万ドルであった。 特に金融事業のアメリカンセービングスバンクは強い経済成長と投資熱に支えられた結果、利益が24%上昇し1580万ドルとなった。一方、電力事業のハワイアンエレクトリックカンパニー、ハワイアンエレクトリックライトカンパニー(ハワイ島)、マウイエレクトリックカンパニー3社は、売上が8%上昇し5億1860万ドルとなったものの純利益が15%減少の2150万ドルだった。減益の理由として燃料価格と個別電力生産会社の買い取り価格の上昇を挙げた。
燃料価格は1バレルあたりの価格が53.99ドルから最大65.85ドルになったことで、昨年同時期から約27%上昇し1億4430万ドルの支出。また、買い取り価格も約10%アップの1億2710万ドルだった。
HEI社社長のLau氏はハワイ州が推進するハワイクリーンエネルギーイニシアチブに基づき、再生可能エネルギー資源の利用を20年に30%にする自社の目標について、現在26%まで進んでいると説明し、クリーンエネルギーへの取り組みも積極的なことを説明した。