ハワイ地域開発局(HCDA)が9日、ハワード・ヒューズが手掛けるワードビレッジの6番目のコンドミニアム『コウラ』の開発許可を満場一致で承認した。
全570戸のコウラの開発について、HCDAは6月6日と13日に公聴会を開催。8月9日に承認される前週には、州検事と2時間半に及ぶ会談の機会がもたれたが採決は延期された。採決当日も同様の会談を90分行った後に、8対0で可決された。 HCDAはコウラ開発の条件として、低価格住宅規則に則り低価格のユニット64戸をコウラか他のワードビレッジ物件で提供するか、低価格住宅開発費用として現金を支払うか、その2案を複合して対応するよう求めている。 また、タワーの基礎部分を75フィートの高さにすることが許可された。HCDAの規則では、基礎部分を45フィートまでとしているが近年は65~75フィートの高さを許可している。この基礎部分は多くが駐車場として活用されており、地上階部分の住宅や小売店等が並ぶスペースを損なわない効果がある。 ヒューズは、今年後半にコウラの販売をスタートし、来年には建設を開始できるよう努力すると述べた。
2017年1月に開発許可を受けた『アアリィ』は今年販売が開始され、評判は上々だという。751のユニット中7月までに500戸が契約済みで、今年後半に着工予定。 ヒューズは、コウラがアアリィと同様のユニットの面積が比較的小さいコンドミニアムなると明かした。アアリィのスタジオ・タイプのユニットは277スクエア・フィートで価格は50万ドル代から。1ベッドルームのユニットは430スクエア・フィートで、70万ドル代、2ベッドルームが830スクエア・フィートで100万ドル代となっている。 建設予定地もアアリィと同様、ヒューズが今年着工したセントラル・プラザに面する位置になる。このワードビレッジ内の広場は当初、広い芝生エリアが想定されていたが、現在は水を利用した設置物や歩道、植栽等が盛り込まれたデザインに更新された。
ヒューズのワードビレッジのマスタープランでは、60エーカーの土地に16棟のタワーと合計100万スクエア・フィートの小売店スペースが構想されている。ワイエアとアナハの2つのタワーは完成済みで、アエオとケ・キロハナは建設中。当初コウラは8番目に建設されるタワーとされていたが、ヒューズはマスタープランを練り直し、ワード・ウェアハウス跡地に予定されていた2棟の高級タワーの建設計画を5月に中断。コウラは5番目のタワーであるアアリィに続いて6番目に建設されるタワーとなる。
(日刊サン 2018.08.18)