去る9月14日にハワイ台湾友の会の親睦会がやじま屋レストランで開催された。新会員名簿の作成の後、来年の1月に行われる台湾総統選挙についての意見が交わされた。
台湾の未来を大きく左右するといっても過言ではないこの総統選は、中国の圧力に対抗する姿勢を強している再選を目指す与党、民主進歩党の蔡英文総統(62)と親中色の強い野党、中国国民党の韓国瑜氏との間で中国との距離感が大きな争点になる。
第二次世界大戦後、中国で共産党に敗れ、蒋介石とともに台湾へ退避してきた外省人たちが国民党のルーツで、戦前から日本統治時代を経験し、古くから台湾で生活していた内省人でつくられた政党が民進党になる。今回の総統選挙は、事実上、国民党の韓国瑜氏と民進党の蔡英文総統とのの一騎打ちの形で、蔡氏が支持率を伸ばしているが、接戦の模様である。
蔡氏は、「皆さんに今の香港を見てほしい。2020年の総統選は、台湾の民主的な生活方式を守る戦いとなる」と述べ、香港の抗議デモを中国との対立軸に位置付けて選挙戦で強調していく方針をうかがわせた。
ハワイ台湾友の会の会員の中には選挙の為に台湾へ投票に行く人もいる。 団欒しながら昼食を食べて、次の集まりを1月25日に開催することを決めて散会した。 台湾友の会では新しい会員を募集している。興味のある方は258−2403の赤嶺まで連絡を。
(日刊サン 2019.09.19)