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800人以上の人々が ハリケーンから避難

Bynikkansan

9月 1, 2018

ホノルルのマッキンリー高校の体育館は8月23日午前避難所として開放され、午後には170人以上の避難民であふれ、その多くがホームレスであった。

 

「緊急避難所の開設は意義がある」と車椅子のアンダーソン・カフアヌイ氏は述べた。「救いの場である。そうでなければ私は、自分の健康を犠牲にして、海岸の公園に留まるしかなかっただろう」米国赤十字社の広報担当で地元のボランティアのエイミー・ローレル・ヒーギー氏によると、ハリケーンに備え、赤十字社のボランティアは全州に36の避難所を開設し、午後6時までに825人がこれらに避難した。マッキンリー高校の体育館などの施設は、トイレや医療サービスを備えた堅固な建物。避難所ではあるが、利用者は自分の寝具、食料、水、薬等を自分で持ちこまなければならない。 ヒーギー氏によると、ハリケーン襲来前の段階では避難所の利用者は自足自助が求められる。

 

ハリケーン後は、職員が必要に応じ、簡易ベッド、食料、水などの救援物資を提供する。同校に避難した人々は、持ち込んだエアーマットレスや寝袋を、大きなベージュ色の防水シートで覆われたバスケットボール・コートに広げた。午後、カピオラニ通りのパパ・ジョーンズ・ピザ店のデリバリー担当のザ​​ビエル・ウィルソンさんは、20個の大きなピザを届けたが人々はこの予期せぬ贈り物に殺到した。また、西部で風が強くなり、120人がナナクリ高校のカフェテリアに避難した。これらの人の多くは、洪水被害に遭った地域の仮設住宅(ベッツ・ワイアナエ・シビックセンター)から移動してきた人がほとんどだった。

 

カラニ高校のカフェテリアは、23日早朝は静かであった。2人が避難を求めてきたが、天気が悪くないと判断して自宅に戻った。午後2時の段階では、ボランティア以外には誰もいなかった。赤十字社のボランティアのジェニファー・’レッド’・ブリッグズさんは、同避難所でボランティア活動をしようと前夜サウス・カロライナから飛んで来た。「赤十字支部から連絡があり、『スーパバイザ―の仕事に空きがあるが、ハワイに行きたいですか?』と聞いてきたので『はい、もちろん行きます』と返事し、『嵐を乗り越えて行くことになりますよ』と言われ、『暴風ですね。行きましょう!』と答えました」赤十字社のボランティアによると、カポレイ高校に避難している人の約半数が自分の家を持っていないと推測される。 元警察官でカラエロアの仮設住宅に住むフランク・トリジリオさん(68歳)は「彼らは自分達の家族を離れ私たちを助けに来てくれた。心憎い計らいだ」と、ボランティアに感謝した。

 

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(日刊サン 2018.09.01)