加齢に伴い発症する複数の病気を治療するためにパカロロ(大麻)を利用するベビーブーム世代が増え続けている。医療用大麻を販売するアロハ・グリーン薬局の広報担当のヘレン・チョー氏は「高齢者はより多くの健康問題を抱えており、副作用の少ない治療を望んでいる。大麻が多くの病気の治療に役立つとの文献があり、ハワイでは医療用大麻は合法であるため、服用条件を満たしていれば、薬として服用するのは問題ない」と述べた。 州衛生局の統計によると、ハワイの医療用大麻服用者の平均年齢は51歳であり、56歳~65歳までの服用者が最も多い。 また、66歳~75歳までのシニアの服用者は、3,441人から32%増加し4,544人となり、76歳以上の患者は491人から961人にほぼ倍増した。
大麻は、連邦法の下ではまだ違法であるが、30以上の州が医療用として合法化している。10州とワシントンDCは、嗜好用大麻も合法化している。 マウイ・グロウン・セラピーズ(医療用大麻薬局)においては、医療用大麻服用者の中で高齢者の患者の増加が最も大きく、50歳以上の患者は55%を占めているとのこと。マリファナの受け入れが広がっているにもかかわらず、一部の高齢者のコミュニティはその使用を制限している。老人ケア・ハウスのカハラ・ヌイは、介護施設内の居住者は医師が処方し、米国食品医薬品局が承認した医療用大麻製品のみを使用するとの方針を導入している。
(日刊サン 2019.04.13)