ホノルア・ベイ@PIXTA
ホクレア号が16日にサンド・アイランドから出航し、6か月に渡ってハワイの島々37港を巡る「マハロ・ツアー」を開始した。
16名の乗組員を乗せたホクレア号の最初の寄港地はマウイ島。木造の航海カヌーは17日朝にオロワル・リーフに到達し、ホノルア・ベイに午後4時に到着するというスケジュールだった。1976年のタヒチに向かう処女航海で立ち寄った最初の港でもある。
「このカヌーは教育を行う教室のようなものですから、まずはマウイに向かいます。風向きに注意するだけではなく、訪問先についても学びます」と、ホノルル-マウイ間の航海でキャプテンと航海士を担当するアーチー・カレパ氏。
過去の就航では乗組員のほとんどはマウイ島から搭乗したためマーク・ディーコスさんのように、ホノルルからの航海が初めてという人も多い。
「人生で1度の経験とは正にこの事です。大変楽しみです」と、ディーコスさん。彼らの目的は3年間の世界周航を支えてくれた全ての人へ感謝、マハロを伝えること。
「世界周航のもう1つの、最も重要な航海です。私達がお世話になった方々の元へ帰ります」と、伝統的航海術を学びポゥの称号を得たポリネシアン航法協会代表ナイノア・トンプソン氏。
ポリネシアン航法協会は新たに、ハワイを巡る航海の間にハワイの学校に通う生徒3分の1以上に会うと目標を掲げた。
「ハワイの教育者達は団結し、子供達に約束する未来を作り上げます」と、ハワイ大学学長のデイビット・ラスナー氏。
この誓いは実現しつつある。カメハメハ・マウイ高校の2人の生徒がホクレア号の乗組員として選出されることが決まった。
「生徒達から目の輝きや好奇心の高さを感じています」と、同校の校長でホクレア号乗組員のジェイ・R・カアワ氏は語った。
ホクレア号の今後のスケジュールは、8〜9月にマウイ島ホノルア、オアフ島ハレイワ、カウアイ島を訪問。10月にハワイ島モク・オ・ケアウェ、マウイ島ハナ。11月前半にマウイ・ヌイ、マウイ島マアラエア、ワイレア、ラナイ島、モロカイ島。後半から12月にウィンドワード・オアフ。1月にリーワード、イースト・オアフ、サウスオアフに向かう予定。
(日刊サン 2017.8.26)