ハワイ観光局(HTA)が25日に公表したデータによると、2017年の州全体のホテルの販売可能客室1室あたりの平均単価(RevPAR)は212ドル、平均客室単価(ADR)は264ドルとどちらも新記録を樹立した。平均占有率は80%で2016年よりも1%上昇したが、今までの最高記録である2005年の81.1%には届かなかった。
新記録を後押ししたのは、訪問者数と消費額の増加。どちらの数字も、もうすぐHTAが発表する予定の年間総数が6年連続で最高記録を更新すると予想されている。
「当初2017年のホテル業界は穏やかな結果になると予想されていました。しかしホテル料金が上がり利益も増加。結局は州全体が予想を超える素晴らしい結果を残しました」と、HTAで観光リサーチディレクターを務めるジェニファー・チャン氏。
州で最もホテル客室が密集するワイキキは、他島と同じレベルの成功とはいかなかった。RevPARは前年とほとんど変わらない192.95ドルで、ADRは1.2%微増した228.55ドルだった。占有率はハワイ内で最も高い84.4%であったが、2016年の85.5%から1.1%減少している。
ハワイ島はRevPARを大幅に増加させ、11.7%増の185.35ドル。占有率が5.7%増の74.4%で、ADRは3.1%増の249.26ドルだった。チュン氏は「ハワイ島の際立った数字はRevPARと占有率の着実な増加が反映されています。2017年は乗り入れする空港座席数も増加し、ホテルの成功に繋がりました」と評価した。
マウイ島では、RevPARが8.9%増の272.15ドル。ADRは7.1%増の353.04ドルを記録し他島と比較して最も高い額だった。占有率は1.2%増の77.1%だった。カウアイ島のRevPARは8.6%増加し199.83ドル。ADRは4.3%増の263.97ドル、占有率は3%増の75.7%となった。
州全体で見ても、ホテルの業績は前年よりも良い数字を残した。高級クラスのホテルのRevPARは6.2%増の394.29ドル、ADRは4.5%増の525.13ドル、占有率は1.2%増の75.1%だった。中~低価格帯ホテルのRevPARは大きな成長を遂げ6.6%増の118.86ドル、ADRは3.4%増の152.68ドル、占有率は2.4%増の77.9%となった。
12月は州全体のホテルが1年で最もRevPARが高くなり、前年同期から3.8%増加した251.12ドルを記録。ADRも3.7%増の319.20ドルだったが、占有率は2016年の78.6%とほとんど変わらない78.7%だった。
(日刊サン 2018.02.06)