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2011年の東日本大震災で 津波で漂流した漁船 帰国へ

Bynikkansan

2月 27, 2016

2015年4月にオアフ島アラン・デイビス・ビーチ沖に打ち上げられた日本の漁船がついに帰国の途に着く。長さ20フィートの第2勝丸は、2011年日本で起きた東日本大震災の津波で、5000マイルの距離を流されてきたと専門家は話す。ホノルル・ハーバーでは20日土曜日、船の帰国への準備が始まった。

 

ハワイ州土地・資源課の代表スーザン・ケース氏は、「宮城丸が宮城県雄勝市に、この漁船を連れ戻せることになって、とても興奮しています」と、述べた。土地・資源課は、漁船を日本に戻せるよう日本政府と協力して進めていた。ハワイ大学の研究者たちは、この漁船は、東に流され、2年という年月をかけて、いわゆる北太平洋ゴミベルトとよばれる場所に漂流したと信じている。

 

「その後、風や潮の流れなど条件が揃い、オアフ島に流れてきたものと思われます」と、国際太平洋研究センターの研究者ニコライ・マキシメンコ氏は語った。  この第2勝丸は、津波による2品目の海流漂流物として日本に返還される。

 

2014年7月土地・資源課と国際海洋とハワイアン航空が共同で、岩手県田野畑村の大きな木の看板を返還した。在ホノルル日本国領事館の三澤康総領事は、漁船の帰国は、日本国の回復力のシンボルとなると話す。

 

「これはいまだ震災で困難や至難を克服しようと苦しんでいる人たちに希望を与えます」と三澤総領事は語った。第2勝丸は17日水曜日、日本の海洋実習船宮城丸に乗せ、帰国の旅を出発する。

 

船が漂流することとなった東北大震災5周年の3月11日に到着すると予想されている。その後漁船は記念展示され、保存されることになっている。