【日刊サンコミュニティニュース】
日本人スタッフによる日本語での介護や看取りが受けられる『NPOなごみフォスターホーム』グループ。主宰者の三浦佳代子さんは、ハワイでも十数名しかいない、ホスピス看護学会認定の専門看護師だ。
ホスピスの専門家として、患者さんが最後の日々を安心して迎えられる施設の少ない現実にぶつかり、4年前からカハラ地区の自宅にて、ホスピスを専門としたフォスターホームを設立。2軒目のマノア地区ではメディケイドの患者さんを受け入れ、今年2月アイナハイナに、グループ3軒目となるケアホームをスタートさせた。日本語のケアホームはオアフ島では初めて、唯一だ。 「ケアホームに入居するのは、高齢者や障がい者で、一人で歩けたり食事ができる、ある程度自立した方々です。母国語である日本語でコミュニケーションでき、和食も食べられ、孤独を感じずに安心して生活していただけます」
患者さんのためのベッドルームが5部屋と、ケアギバーの部屋が1つ。ダイニングルームとテレビ室、大きなリビングルームのある、なごみグループの中で一番大きなホームだ。庭も広々として、入居者は自由に歩き回れる。 「スタッフも万歩計をつけたくなるくらい広いんですよ(笑)」
今後はケアホームの収入で、支払い能力のないホスピスの患者さんをサポートしていく予定だ。
三浦さんを支えるネットワークもまた素晴らしく、日本語のソーシャルワーカーやファミリーナースプラクティショナー、心理学カウンセラーなど、専門家としての実績を積んだ女性たちが、『みんなのケアネットワーク』として連携しながら支援している。
自分自身の終活を考える上でも参考になる、日本語ケアホームのオープンハウス。ジャズの生演奏と軽食を楽しみながら、午後のひと時の見学会、参加してみてはいかが。 (取材・文 奥山夏実)
【問合せ】 808-773-9234(ひろこまで)
【場 所】 187 Nenue St. Honolulu
(日刊サン 2018.02.22)