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ハワイ不動産ニュース:2月のオアフ島の住宅価格は緩やかに上昇

オアフ島の住宅価格は、1月に下落したが、2月には反発し小幅の上昇となった。

ホノルル不動産業者協会が3月6日に発表したデータによると、2月の一戸建て住宅の中間価格は、前年同月の77万2500ドルから2.1%増加し78万9000ドルとなり、コンドミニアムは、40万9000ドルから1.5%増加し41万5000ドルとなった。1月の数字は、前年同月比で、一戸建て住宅が0.6%、コンドミニアムが7.2%の減少であった。同協会会長のジェニー・ブレイディ氏は、2月の緩やかな価格上昇は不動産市場が健全であることを示す指標の1つであると述べた。同氏は、「安定した」販売戸数と在庫の増加も市場が健全であることを示していると語った。

住宅販売戸数は、昨年以降減少傾向にあり、この傾向は今年も続いている。2月の一戸建て住宅の販売戸数は、前年同月の217戸から4.1%減少し、208戸となった。コンドミニアムは385戸から16.6%減少し321戸となった。

2月の在庫戸数はかなり上昇した。一戸建て住宅の在庫戸数は、前年同月の1,191戸から、また1月の1,370戸から、1,436戸に増えた。コンドミニアムは前年同月の1,789戸から、また1月の2,237戸から増え、2,342戸になった。

販売戸数が減り・在庫が増加したことで、価格上昇が抑えられ、住宅購買者の選択肢が増え、競争圧力が減少した。この動きが続けば、過去7年間続いた中間価格の上昇にブレーキがかかる可能性がある。しかし、ハワイ大学のエコノミストは、今年通年の中間価格は昨年を上回るであろうと予想している。

ハワイ大学経済調査機構は、今年(2019年)のオアフ島の中間価格は、一戸建て住宅で2.1%、コンドミニアムで3.2%上昇すると予想している。また、その上昇傾向は、2021年まで続くとしている。2020年の中間価格は、一戸建て住宅で2.3%、コンドミニアムで5.6%上昇すると予測し、2021年には、それぞれ1.4パーセントと2.2パーセント上昇すると予測している。もしこの予測が正しければ、今年のオアフの一戸建て住宅の中間価格は、昨年の記録の79万ドルを超え、80万ドルを超えることになる。

中間価格とは、成約された物件を値段の高低の順に並べ、ちょうど中間地点にある成約価格を指す。

 

2月のオアフ島の住宅市場

一戸建て住宅

戸数  中間価格

2019年  208件  $ 789,000

2018年  217件  $ 772,500

増減   -4.1%  2.1%

コンドミニアム

戸数  中間価格

2019 年 321件  $ 415,000

2018 年 385件  $ 409,000

増減  -16.6%  1.5%

 

出典:ホノルル不動産業者組合

(日刊サン 2019.03.16)