ホノルル警察は、9月18日夜発生したカポレイとホノルルの2件の歩行者死亡事故を受け、道路での交通法規遵守の取り締まりを強化する。「道路上の事故は、天文学的なペースで起こっているが、完全に回避可能である」と、ホノルル警察本部交通部のベン・モスコウィッチ部長は述べた。市運輸局のジョン・ノウチ副局長は、「州運輸局と定期的に連絡を取りながら、歩行者死亡者数を減らすため共同作戦を展開している と語った。1月1日から9月18日までの期間、全州では、歩行者28人を含む86人が交通事故で死亡し、歩行者死亡数4人だった昨年同時期の件数から急増している。オアフ島では、歩行者19人を含む49人が交通事故で亡くなっている。昨年同時期では歩行者3人を含む32人が交通事故で死亡している。 州運輸省のティム・サカハラ氏によると、28人の歩行者死亡のうち25人の事故は午後6時から午前6時の間に発生した。
9月18日夜の最初の歩行者死亡交通事故は、カポレイのウォルマート近くのファリントンハイウェイで午後7時30分ごろに発生した。カポレイ在住の55歳女性がハイウェイの横断歩道のない場所を横断中、カポレイ在住の67歳女性が運転するシボレー・コロラドに衝突。被害者は、事故による複数の打撲により現場で死亡が確認された。ドライバーのスピードの出しすぎとアルコール摂取は認められなかった。被害者の注意散漫であった可能性が高い。近くの住民によれば、多くの人が7車線あるこの道路を横断歩道のない場所で渡っているという。「ウォルマートから絶えず人が出てきて通りを走って渡っている。幅の広い通りなので、特に夜間は危険だ」また、このカポレイの事故発生から数分後の午後7時35分頃、ホノルルのトーマス・スクエア近くで歩行者事故が発生。ホノルル在住の37歳女性が運転するシボレー・タホが、サウス・キング通りの駐車場からヤング・ストリートに右折した折に、歩行者の男性をはね死亡させた。運転手はスピード違反も飲酒もしていなかった。サカハラ氏は、運転者だけでなく歩行者も注意すべきで、歩行者優先ではあるが、車が停止するとはかぎらない、常に左右に目を向ける必要があると述べた。
(日刊サン 2018.10.06)