ホノルル・マラソンをこよなく愛し、最高齢の女性マラソン・ランナーとしての世界記録を保持していたグラディス・バーリルさんが11月7日、オレゴン州プロスペクトの家族の家亡くなった。100歳だった。
ホノルル・マラソンのジム・バラハルCEOは、「バーリルさんの世界記録は素晴らしいもので、彼女は人格者で、熱意、妥協を許さない積極性、強い信念を持ち、マラソン界では人気を博していた」とコメントした。
1918年11月23日にスウェーデンの移民の子として生まれた彼女は、大恐慌時の深刻な貧困を経験。69歳のユージン・F・バーリル氏(故人)と結婚し、同夫婦は1960年代にオレゴン州南部で最大規模の製材会社の1つを立ち上げた。
彼女は、飛行機を操縦したり、アリゾナ州の砂漠をハイキングしたりと積極的な活動を継続し、2004年には86歳で初めてマラソンに挑戦し完走した。
ホノルル・マラソンに7回挑戦し、5回完走した。最後の完走は2010年12月12日で、バーリルさんが92歳の時。タイムは9時間53分16秒。フルマラソンを完走した最年長女性マラソン・ランナーとしてギネス世界記録を樹立し、その後、ホノルル・マラソン殿堂入りした。 ホノルル・マラソンのTシャツを身につけ、マラソンを走らなくなった最近でも、日曜日にはマラソン・クリニックには参加し、人々を励ましていた。
2011年、バーリルさんはAP通信とのインタービューで、「がっかりして否定的になるのは簡単ですが、前向きに考えることがとても重要。物事の見方が変わってきます」と話している。
(日刊サン 2019.11.23)