ハワイの海では10月はサメに噛まれる確率が高くなるとの警告が、利用者に出されている。
土地自然資源局は3日月曜日、同局ニュースリリースで「ハワイでは1980年から2015年の間に、挑発されていないのにサメが嚙みついてきた件数が122件あった」と発表した。このうちの21%にあたる26件が10月に発生している。
水資源部管理者のブルース・アンダーソン氏は、「10月は、サメに噛まれる被害が最多の月。海を利用する人は、特に今月から年末にかけてはより注意を払うことが必要。ハワイの海でサメに噛まれる件数はごく僅かだが、この時期だけは増加する。また昨年は、サメによる7件の襲撃被害のうち3件が10月に起きている」と警告している。
「去年10月の3件の被害はオアフ島周辺で起きた。島内のそれぞれ異なる海岸で、20日以上の間隔を空けて起きています。そのうち2件は非常に深刻で、被害者は四肢の一部を失うほどでした。前例のない急増でしたが、サメ被害の急増のほとんどのケースと同様に、偶然増えたと説明するのが妥当でしょう」
土地自然資源局が資金提供したハワイ大学の研究では、ハワイ諸島北西に生息するメスのタイガーシャークの25%が本島に移動し、秋に出産すると報告されており、サメが秋に出産することとサメ被害との関連性が指摘されている。
岸近くにサメが増加すれば、食料が枯渇し人間を襲う可能性が高まる。
「海を利用する人が、サメに襲われるリスクを低くするために出来ることは、ライフガードのいる場所で海に入ること、一人きりにならないこと、沖まで行き過ぎないことです。さらに、複数の水流が流れ込む場所や濁った水を避けることも大切です」とアンダーソン氏は話す。
安全のための多くの情報は水資源部のサメに関するサイト(hawaiisharks.org)で確認できる。