日刊サンWEB

過去記事サイト

カカアコ死亡事故の容疑者は酒気帯び

Bynikkansan

2月 9, 2019

ホノルル警察本部の発表によると、1月28日夜、カカアコで3人の歩行者が死亡する事故を起こしたとされる27歳のアリンス・スマング容疑者は、事故当時強いアルコール臭を放ち、容疑者が運転していたフォードF-150ピックアップの床の上には半分空のウォッカの瓶が置かれていた。 裁判所の文書によると、現場で警察に逮捕された時、同容疑者は好戦的で、呂律が回らず、緊急医療サービス隊員を罵っていたとのこと。 スマング容疑者は1月31日の法廷では、頭を下げ、両手に手錠をかけられ、黙って立っていた。 同容疑者は、ペンシルベニア州のカシミール・ポコーニーさん(26歳)、ホノルルのウィリアム・トラビス・ラウ博士(39歳)、日本人のレイノ・イケダさん(47歳)、の3人を殺害した罪に問われた。有罪判決を受けた場合、同容疑者の刑期は60年以上になる可能性がある。 警察によると、この死亡事故を引き起こす前に、同容疑者は数ブロック離れたところに駐車中の車に激突し、警察車両に追われ、アラ・モアナ通りに入りスピードを落とした。カマケー通りを右折しようとし、3車線を横切り、歩行者用安全地帯に突っ込み、3人を死亡させ、3人に負傷を負わせ、最後に別のピック・アップ・トラックに衝突してその運転手をに負傷させた。 同容疑者は、その行動が無謀であるとして、3つのA級殺人の罪で起訴された。各々最大20年の刑の対象となる。 警察は、事故で負傷し重体であった同容疑者をストラウブ医療センターに搬送し、その後1月30日に退院させた。保釈金は100万ドルとなり、同容疑者は現在、オアフ・コミュニティ矯正センター(刑務所)に拘束されている。 同容疑者は2件の前科があり、1つは重罪の暴力的脅迫、もう1つは軽犯罪の器物破損である。前者は、マキキの自分のアパートの駐車場で男をナイフで脅迫した罪で、有罪判決を受けている。 太平洋麻酔研究所のラウ氏の同僚たちは、「このばかげた悲劇に心を痛めている。この事故は我々の社会から優秀な専門医を奪ってしまった。ラウ氏は、病状の非常に思い患者の世話をする「献身的で才能のある心臓麻酔専門医」であった。私たちは心からの哀悼の意をラウ博士の妻メリッサ、両親、家族に送りたい」と語った。 ラウ氏、ポコーニー氏、イケダ氏は、現場で死亡が確認された。 ポコ―ニ―氏の友人のライアンナ・マカーディーさんは、重傷を負い、病院に搬送された。当時一緒だったマカーディーさんのボーイフレンドとポコーニー氏のガールフレンドに怪我はなかった。 警察によると、自転車に乗っていた26歳の女性が重体で病院に搬送され、ビキに乗っていた27歳の男性は病院で治療を受け、直ぐに退院した。この男性は、別の自転車に乗った知り合いの26歳の女性と一緒に、横断しようと現場で待機していたのを覚えているが、次に気が付いた時には救急車の中にいた、と語った。 

(日刊サン 2019.02.09)