若いハワイアン・モンクシールが死んでいるのがカウアイ島で発見された。死因は、ボートのスクリューだと考えられている。 このモンクシールは、1歳の雄「RF22」だと確認された。
発見されたのは11日月曜日、アニニ・ビーチである。州の海洋哺乳類局が対応し、死骸を回収した。死骸はオアフ島に送られ、検死が行われた。 初見によると、モンクシールの顔の右側に、同じ幅の切り傷がいくつかあったことから、船のスクリューとの衝突が考えられると、国立海洋大気圏局・海洋哺乳類ヘルス・アンド・リスポンス部のコーディネーター、デイヴィッド・スコフィールド氏は報告している。また、検死によって、この150パウンドのモンクシールは、頭部に外傷を負っていたことがわかった。
「これは、ボートとの衝突によると見られる種類の怪我です」とスコフィールド氏。 この事故は、専門家がハワイで初めて出あったボートのスクリューによるモンクシールの死であるとスコフィールド氏は述べた。 「モンクシールがこのような死に方をしたのは、理解し難い出来事です。なぜなら、モンクシールは、自然環境の中を機敏に動き回る動物だからです」 モンクシールの怪我や死を20年以上追跡調査した結果、船のスクリューによって傷を負ったモンクシールは、5頭しか専門家によって確認されていないという。その5頭はすべて生き延びていた。
モンクシールの細胞組織のサンプルが、メインランドの研究所に送られ、このモンクシールがボートと衝突するような状態だったかどうかを判断することになる。 このモンクシールは、2014年5月7日にカウアイ島のワイパケ・ビーチで生まれた。頻繁にカウアイ島の北海岸に出没し、プリンスヴィルからケエ・ビーチの間の様々なスポットに上陸していた。
この死は事故によるものと考えられているが、モンクシールに餌を与えたり、ボートや人の近くにモンクシールを引き寄せたりしないように、当局は市民に呼びかけている。モンクシールは遠くから眺めるのが適切であり、一緒に遊んだり餌付けをしたりするものではないとスコフィールド氏。
今週初め、土地海洋資源省は、魚の断片を州内の海に捨てることは違法であると市民に念を押したばかりであり、違反者には、刑法と民事法によって1000ドルの罰金と、30日間の懲役が課される。 この警告は、ハワイ島ホノコハウ・スモール・ボート・ハーバーのボートの近くで、モンクシールが定期的に泳いでいるという通報に対応して発表された。船上から、魚の断片をモンクシールに与えていたことが目撃され、通報されていたからである。
モンクシールが人間と交流するような状態にするべきではないと、土地自然資源省のチェアウーマン、スザンヌ・ケイス氏がニュースリリース上で述べている。 「意図的ではなくても、人間が海に投げ捨てた魚の切れ端から餌を得ているモンクシールは、すぐに「問題のモンクシール」になってしまう可能性があります。こうなってしまったモンクシールは、人間と食べ物を結びつけて考えるようになり、人間と触れ合おうとします。これはモンクシールにとっても人間にとっても危険なことなのです。モンクシールは野生動物であり、私たちは、野生動物を野生動物のままにしておきたいと考えています。」