連邦法執行機関は7月2日、ハワイで押収された違法銃器の数が劇的に増加し、マシンガンに転用できる銃器の使用が増加しているとの懸念を発表した。 ハワイの米連邦検事のケンジ・プライス氏によると、アルコール・タバコ・銃器・爆発物局は本年度のこれまでに、ハワイで130以上の違法銃器を押収した。 この数字には、地元の警察によって押収された銃器は含まれていない。
ハワイの各警察本部も、グロック・コンバーターと呼ばれる半自動ハンド・ガンが急増していると指摘している。この銃は全自動に変換でき、携帯しやすく、1分間に1000発の発射が可能なものである。 プライス検事によると、犯罪者がこのコンバーターをハワイに持ち込んでおり、連邦法執行機関にとって大きな問題となっている。この銃器の所持には、最高10年の禁固刑が科せられる。
プライス検事と他の当局者は7月2日記者会見を行い、「近隣安全プロジェクト」と呼ばれる国家プログラムを通じて、ハワイの地方自治体と協力し、凶悪犯罪を取り締まっていく、との声明を発表した。 同検事は、先月起訴されたマウイ島の4人(その内2人は重罪)の事件を挙げた。 4人は米連邦地方裁判所で武器関連容疑の罪で起訴され、17本の銃器が押収された。
このマウイの銃器窃盗の事件では、一人の容疑者が覚せい剤と引き換えに盗んだ8丁の銃を他の2人の容疑者に渡したとされており、違法銃器とメタンフェタミン(覚せい剤:クルスタル・メス)の繋がりが明らかになり、大きな問題が提起された。 覚せい剤は、使用者自身を廃人にするだけでなく、危険な行動を引き起こしかねない。 マウイ警察本部のティヴォリ・ファアム本部長によると、4人の容疑者は過去9年間で81件の罪に問われ、その中には、185件の麻薬・銃器等の容疑が含まれている。
(日刊サン 2019.07.20)