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運転免許証申請データ6万人分以上を喪失

Bynikkansan

4月 7, 2018

ホノルル市の契約業者が22日、ハワイ州内で昨年2月25日から9月15日までに免許証または州のIDカードの発行を申請した6万6,500人分の申請文書のスキャンデータを喪失したと発表。

 

これらの文書データを保管するシステムは州との取り決めに基づきホノルル市郡が管理していた。発行済みのIDは有効だが、データが喪失された該当者は更新の際に再度申請文書を提出するかIDを再発行する必要がある。市とその契約業者は謝罪し、個人情報が流出した可能性はないとコメント。事態の原因は9月15日に発生したサーバー障害だと述べた。データが破損していると報告を受け問題が発覚したのは今年の2月で、市と業者は協力して問題の究明に努めた。免許証の再発行を試みた人の中には個人情報にアクセスできないという理由で手続きができなかったケースも複数発生している。

 

喪失対象者には文書で再発行の案内

 

ハワイでは1月半ばから、国土安全保障省が「REAL ID」と名付けた免許証やIDカードの発行を始めた。これらのカードには丸で囲まれた金色の星が描かれており、2020年10月1日以降はこのゴールド・スター付きIDかパスポート等の代替文書を持っていないと商用航空機の乗車や連邦施設の立ち入りができなくなる。州の運輸局は、ID発行の文書を登録済の市民はゴールド・スター付きIDを発行する際に文書の再提出は必要ないと発表していた。ID発行申請には、合法的なハワイ住民であることを証明すると社会保障番号、ハワイに居住していることを証明する文書2つの提出が必要となる。市はデータが喪失した対象者に文書を送付し、事態の説明と謝罪に加え、免許証やIDカードの再発行の場合にどの文書の再提出が必要となるか連絡する予定だという。

 

(日刊サン 2018.04.07)