連邦政府は、4月20日月曜日、世界の海に生息しているザトウクジラの多くを、絶滅危惧種リストから外すことを提案した。45年間の保護によって、生息数は回復していると同政府は述べている。
国立海洋大気圏局魚類課は、ザトウクジラを14種の異なるリストに分類し直し、そのうちの10種はリストから削除することを求めている。 「ザトウクジラについてより多くのことが解明するにつれて、それぞれの生息数が主に独立していることが分かりました。それぞれの種を別々に管理することで、まだ保護が必要なザトウクジラの保護に集中することができます」国立海洋大気圏局の副局長、アイリーン・ソウベック氏は声明文で述べている。
ザトウクジラは、インターナショナル・ホウェーリング・コミッションが商業捕鯨を禁止した4年後、1970年に絶滅危惧種に指定された。 絶滅危惧種に加わってから、北太平洋のザトウクジラは生息数が回復している。クジラやクジラの生息圏にダメージを与える可能性があるため、捕鯨には政府に承認されている機関からの許可が必要となっている。 昨年、アラスカ州は、絶滅危惧種法で保護されている北太平洋のザトウクジラの一部を、リストから外すことを要請した。アラスカで夏の間に食料を捕獲し、ハワイの海で冬を過ごすクジラの生息数は、5,800頭を超えると見積もられている。 北太平洋のクジラは、海運業の増加や気候の変動、餌となる生物に影響を与える海の酸化などの要素を含み、引き続き脆弱であると環境保護団体は述べている。
国立海洋大気圏局は、クジラの保護と生息数の回復への努力によって、多くの地域で生息数が増加していると声明文で述べている。 同局のプランでは、中央アメリカと西北太平洋の2エリアは、絶滅危惧種として指定することを求めている。このエリアのクジラは、時々アメリカの海域にもやってくると同局は説明している。 また、アラビア海と、ベルデ岬沖・北西アフリカの2エリアも絶滅危惧種に残すことを求めている。
ザトウクジラは世界中の海に生息している。体重は25トンから40トン、体長60フィートまで成長すると、同局のウェブサイトには記載されている。最初は濃い灰色で、いくつかの白い斑点がある。胸ビレは最大15フィートになることもある。 今回の提案が承認された場合、ザトウクジラは絶滅危惧種リストからは外されるが、海洋哺乳類保護法では引き続き保護される。 市民はこの変化に対して90日間はコメントすることができる。