モロカイ島を訪れた巨大な高級ヨットが24日モロカイ・ハーバーへの入港を拒否された。「フロンドリー・アイランド」と称されるモロカイ島の住民や活動家達はヨットの乗員達を歓迎できないと語る。ネイティブ・ハワイアンの活動家ウォルター・リット氏は「私達が目にしたのは脅威でしかありませんでした」と述べた。
1億9500万ドルのヨットに乗っていたのは、大富豪のテクノロジー投資家ユーリ・ミルナー氏。同氏がカウナカカイで入港または停泊を望んでいたかどうかは明らかではないが、モロカイ島住民が歓迎しない旨を伝えると即座に引き返し、マウイ島の方向へ向かった。「あのような巨大な船を受け入れられるほど大きな島ではありません。特に巨額の富やパワーを持つ人の場合は受け入れるのは難しいと考えています」と、ウォルター氏の妻ロレッタ氏は述べた。 リット夫妻は抗議活動が計画されていたのではなく、カウナカカイ・ハーバーに近づく350フィートのヨットを目にした住民が自発的に集まったと話す。
ハーバーには警察と共に十数人の住民が集まり、無線機でミルナー氏と連絡を取った。「私達のコミュニティは非常に小さく、あのような船を購入できる人が来たら島全体を掌握し、管理下に置くことが出来るでしょう」とウォルター氏が加えた。
リッツ夫妻は、モロカイ島が全ての訪問者を歓迎しない訳でも、ソーシャルメディア会社に投資した大富豪を否定したのでもなく、巨大な船や大量の観光客が流入する可能性に非常に敏感なだけだと話す。「巨大な船の存在と、好きなように行き来できることを脅威に感じたのです。
そして、より多くの船が訪れる前例となるのを恐れたのです」とロレッタ氏は述べた。
(日刊サン 2017. 12. 2)