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経済専門家ら、ハワイの経済成長率予測を引き上げ

 ハワイ州の予想を上回る観光市場の成長及び記録的な失業率の低下を受け、州の経済専門家らは「ハワイの経済成長率は概ね上向き」との見通しを明らかにした。州の経済産業観光局は、最新の報告書で、今年のハワイへの訪問者数は昨年比4.6%増の930万人、来年はさらに2.3%増の950万人に達する見込みと予測している。

 また、ルイス・サラベリア経済産業観光局長は「現時点の傾向から2018年のハワイ訪問者数は950万人を超える可能性がある」と同報告書の中で述べている。また、ハワイアン航空や合衆国本土の航空会社による離島直行便の就航数増加が、アイランドエアの業務停止によって減少した就航数の一部を補うと予測されている。経済産業観光局は、今年のハワイ訪問者の支出額について、前年比6.7%増の170億ドル、2018年には3.9%増の176億ドルになるとの見通しを示している。

 ハワイ州観光局が10月に発表した予備データによると、今年10月までの訪問者到着数は4.7%増の780万人、それによる収入は6.8%増の139億ドルとなっている。また、今年10月までの10ヶ月間で、失業率は2.2%まで低下し、州の追加雇用人数は去年の同時期よりも7800人多かった。経済産業観光局は、今年のハワイ 州 内の総生産率は、去年と比べ1.7%上昇するという見通しを示した。州の経済専門家、ユージーン・ティエン氏は「経済状況は概ね良好である」述べる一方で「ハワイ州は全米で最も高い労働市場を有する州の1つであり、観光市場と不動産市場は成長を続けている。しかしながら、全ての業種の業績が上昇しているのではなく、一部の業種における業績が下降し続けていることが現時点での課題となっている」と指摘した。

 また、同局は、非農業部門雇用者数の増加について、今年1%増、来年0.9%増の見通し、また個人所得の伸び率については、今年1.7%増、来年は1.5%増という見通しを示した。インフレ率は、今年2.5%、来年2.3%とほぼ同率の予測となり、失業率の予測については、今年2.9%、来年3.1%とされていた数値が、それぞれ2.6%、2.9%へと引き下げられた。