ハワイの2,700名のホテル従業員が参加する労働組合ユナイト・ヒア・ローカル5と、京やホテル&リゾートが10月22日の週に交渉を再開することになった。 京やは、シェラトン・ワイキキ、ロイヤル・ハワイアン、モアナ・サーフライダー、プリンセス・カイウラニ、シェラトン・マウイのマリオット・ホテルを所有する。 このストは、京やと組合の交渉が暗礁に乗り上げた10月8日に始まり、1990年の22日間のストに並ぶ長さになってきている。 1990年のストには、今回参加のホテルと、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ、ハイアット・リージェンシー・ワイキキ、イリカイ、カハラ・ヒルトン、シェラトン・カウアイ、コナ・ヒルトンの7,500人の従業員が参加した。
1990年のストでは、ハワイ・ホテル協会が組合に対する禁止命令を取得しようとしたが失敗に終わり、対立が先鋭化し解決が長引いた。当時の知事のジョン・ワイヘエ氏と連邦仲介人のフランク・ショッペル氏が仲介に入りストを終わらせた。 組合は、一部の米国上下院議員やホノルル市議会議員、他の組合等の支持・支援を受けている一方、スト参加者は給与をもらい過ぎており欲張りで怠惰な未熟労働者である、と非難する声も上がっている。 当該ホテルの顧客への影響は否定できない。一部のホテルでは、ハウスキーピング・サービスやルーム・サービスが滞り、レストランが閉鎖され、さらに客自身がごみ出しや車の駐車・荷物の搬入搬出を行っている。 ロイヤル・ハワイアンホテルに滞在したシドニーからの客は、「このストはホテルの利用客に悪影響があった。 そのような悪影響を与える長期間のストを制御できないマリオット・グループとハワイ政府の失態だ」と語った。
(日刊サン 2018.10.27)