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2人の女性と犬2匹が50フィートのヨットでハワイからタヒチへ向かう途中、ヨットが損傷しおよそ5カ月間海上を漂流。嵐が直撃し、サメに襲われたが無事に生き延び、25日に救出された。
「何度も絶望し涙しました。今日が人生最後の日になるかもしれないと覚悟する日々でした」と、ヨットに乗っていたジェニファー・アペルさんは語った。
アペルさんと同乗していたのはターシャ・フィアバさん。台湾の漁船が日本の南東900マイルの海上で2人のヨットを発見し、アメリカ海軍の揚陸艦アシュランドが救出。
日本の海軍基地に配備されたアシュランドは定期巡航中に呼び出され、25日午後、2人と2匹の犬を引き揚げ乗船させた。
「神に感謝します。私達を救助し国に奉仕する人々の存在に感激しました」とアペルさん。彼女はテキサス出身の景観設計家で、ヨットで海上を航海できるよう整備に2年以上かけたと話す。
「ハワイに住んで10年になり、南太平洋の2万以上の島を巡りたいと考えました。こんな結果になるとは思いもしませんでした」と加えた。
2人は5月3日にアラワイ・ハーバーを出発。5月の末ごろ嵐に遭いエンジン等が損傷。ヨットは制御不能となった。ヨットには浄水器と1年分以上のオートミールやパスタ等のドライフードが積まれていたため、生き延びることが出来たという。
2人の相棒となった2匹はハンガリアン・ハンティング・ドッグのバレンタインと、ピットブルの雑種ゼウス。「彼らがいなければ気持ちを前向きに保てませんでした」とアペルさんは述べた。
アシュランドで診療と食事、寝室を与えられた2人は28日午後に沖縄に到着し、数カ月ぶりに陸に足を降ろした。2人がいつハワイに戻るかは未定だが、海に残されたヨットを発見し、修復した後にホノルルに航海して帰りたいと話している。
(日刊サン 2017. 11. 4)