6月に始まった市の新しい粗大ゴミ回収方式のテスト運用から2カ月が経過した。カーク・コールドウェル市長は8月12日、この回収方式の利用は増加し、いくつかの問題点はあるが、試験運用は目処が立ったと発表した。 フォスター・ビレッジからハワイ・カイまでで実施されているテスト運用では、粗大ゴミの個数は最大5個までで、住民は回収の予約をする必要がある。
このテスト運用地域以外では、従来通り、月に1回予約なしの回収が行われており、住民は回収トラックが巡回してくる日程を確認し、ゴミを出している。 市環境サービス局のティモシー・A・ホートン局長代理は、「粗大ゴミの山は消えた。テスト運用のため完璧ではないが、効果は上がっていると考えている」と述べた。
市は回収方法改善のための努力を続けており、8月5日の週には、回収するゴミの数を1か月・1住宅当たり1個に限定することを止め、コンドミニアムとアパートの住人が自分で回収の予約を行うように、プログラムを変更した。 テスト運用は年末まで実施される。このテスト運用の最大の問題点は、市が回収するアイテムは、予約した時に記述したものだけが対象となることである。
誰かが何かを回収を市に依頼したとしても、隣人はそれが違法投棄ではないことを判断できない。 市長は、このようなときには「市に電話し、その物が合法的にそこに置かれたかものかどうかを確認してほしい」と答えた。 不法に置かれたゴミの前に住む住宅所有者が、市に回収依頼をすることになっており、これに違反すると1日あたり最高2千500ドルの罰金の対象となる。 市は、市当局は、ホノルルの処分場に廃棄物を持ち込むか、サルベーション・アーミーなどの非営利団体に寄付することも検討するように、呼びかけている。
また、誰かが近所の歩道に粗大ごみを不法投棄しているのを見たら、911または市環境サービス局ホットライン768-3200へ電話するように、協力を呼びかけている。 ワイキキ近隣協会の少なくとも2人のメンバーは、「粗大ゴミ回収の状況が改善したとは思わない。ゴミ回収の依頼を行うべき者を、ビル管理組合やビル管理者ではなく個人に切り替えたのは問題であり、管理組合と管理人の方が回収予約を効率的に行える」とコメントした。ワイキキ地区協会の理事の一人は、「粗大ゴミ回収方式は悲惨な失敗である。以前の方法に戻して欲しい」と述べた。
(日刊サン 2019.08.24)