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築800年の養魚地復元作業に 数千人のボランティア集う

Bynikkansan

12月 19, 2015

12日土曜日、ウィンドワード・オアフには、数千人のボランティアが集まり、800年前に作られた養魚池の復元作業にあたった。

 

このイベントの主催者たちは、当初1,000人のボランティアを募っていたが、ハワイの歴史的な日と呼ばれるこの日にはその倍以上の2,000人を超える人々が集まった。

 

パエパエ・オ・ヘエイアは、約1年前からパニ・カ・プカ(穴を埋める)キャンペーンを開始した。築800年の養魚地は、1965年に起きた洪水の被害により、50年もの間使用不可能な状態に陥っていた。

 

ボランティアの人々は、2,000フィート以上に渡って1列に並び、陸から海へと岩や珊瑚を手渡していった。この方法が古代ハワイアンたちの養魚地の作り方とされている。

 

12日土曜日に行われたキャンペーンは、数千人のボランティアとともに、10万ドル以上の寄付金が集まり、大成功のもと終了した。非営利団体のアシスタントエグゼクティブディレクターは、ここまでくるのは容易ではなかったと話す。

 

「切り傷、擦り傷、引っ掻き傷、そして、指を強打したりしながらのハードワークでした。それでも、この養魚池がまた生産性のあるものになるようにと、とにかく1年間集中して準備を行ってきたのです」。

 

群衆の中には、見覚えのある顔が、他の皆とともに汗をかきながら作業に取り組んでいた。デイビット・イゲ州知事は、土曜日のこの皆の取り組みが、「心温まる」ものだったと話している。

 

「これこそ真のコミュニティーの努力です。ご覧のように、何千人もの人がここにいます。そして、私もただここに来て手伝いたかったのです」とイゲ州知事は話す。

 

パエパエ・オ・ヘエイアの主な目的は、伝統的な方法で魚を養殖し、再度コミュニティにその魚を提供することである。  「この強い情熱こそ持続可能なのです。もしハワイが少なくとも70%のものを持続可能にできなければ、皆が強く望むようなコミュニティーを築くのは難しいでしょう」とボランティアで参加したウミ・カイ氏は述べた。

 

このカニ・カ・プカキャンペーンは土曜日に終了したが、これは新たな時代の幕開けとなった。

 

次のステップは、魚を飼育することであり、洪水が起こる前、何百年もの間行われていたような養殖漁業を再開できるようにすることである。