4日からオアフ島を訪問中の秋篠宮ご夫妻は、5日午前、ホノルルのハワイ日本文化センターを訪れた。大勢の報道陣が待ち受ける中、センターの関係者らに出迎えられたご夫妻は、歓迎の催しとして子供たちが演奏する和太鼓パフォーマンスをご覧になり、笑顔で拍手を贈られた。
センター内の道場では剣道の稽古を視察し、稽古に参加していた6歳の子どもに「面、胴、小手の中で、どの技が一番得意ですか」などと目線を合わせながら英語で話しかけられた。その後、150年前にハワイへ入植した日系移民に関する資料や、当時の生活の様子を伝える展示「Okage Sama De Exibit」などを観覧された。
午後はイオラニ宮殿を訪れ、竣工した1882年から王制が廃止された1893年までを偲ぶ資料や、宮殿に居住していた王族が実際に使用した装飾品などを見学された。秋篠宮さまは、カラカウア王と明治天皇が交わした友好条約の書面を興味深そうにご覧になり、手書きの英文を読みながら、案内役の女性とカラカウア王の筆跡や古い日付けの書き方などについて歓談された。
お二人の案内役をした係員の女性は「今日は、一般公開の展示の他、保管庫などにある普段は公開されていない品や資料などもご覧いただきました。秋篠宮さまは、ハワイの文化や歴史への造詣が深く、日本とハワイの関係についてもよくご存知だったことに驚かされました。日系移民史150年という記念すべき年にご訪問いただき、大変嬉しく光栄に思っております」と語った。 秋篠宮ご夫妻は、オアフ島に8日まで滞在する予定。
(取材・文 佐藤友紀)
(日刊サン 2018.06.07)