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発泡スチロール容器禁止法案に進展

Bynikkansan

3月 18, 2018

 

ハワイ州議会の議員は州全域での発泡スチロール容器使用禁止法案を暫定的に承認した。上院議会法案2498号が、上院の商取引・消費者保護・健康委員会を通過。上院議会の採決に進むことになった。この法案は、来年の1月1日からレストランや業者に発泡スチロール容器の販売や使用を禁止する内容。法案を支持しているカイザー高校の生徒達で結成された『ワイプアウト・クルー』は毎月ビーチの清掃活動に参加。海岸に廃棄された発泡スチロール容器のごみの多さを訴えている。

 

サーフライダー・ファウンデーションのハワイ地域のマネージャーは、発泡スチロールが最もリサイクルされないプラスチックだと語る。一方、ハワイ食品業協会(HFIA)は法案に反対。生分解性の容器は発泡スチロール容器よりも30%以上コストが増加すると証言している。HFIAのディレクターは「協会員の大半は、消費者を火傷から保護し食品が漏れない代替品を見つけることが不可能だと判断しています。食品の小売業者にとって、持ち帰った後も食品を良い状態に保つことこそ最も優先する事項です」と語った。ホノルル市議会もオアフ島での発泡スチロール容器使用禁止法案を検討中。禁止法案が既に承認された郡もあり、マウイ郡で今年末から、ハワイ郡は2019年7月から施行される。

 

(日刊サン 2018.03.18)