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本土に続いて インフルエンザ流行の兆し

ハワイの保健局は、特に猛威を振るっているカリフォルニア、ネバダ、アリゾナを含む本土の21州で流行中のインフルエンザのような症状が、ハワイでもここ数週間で増えるだろうと予測している。 ハワイではインフルエンザは通年見られるが、通例では本土の冬場の大流行に関連しており、本土から訪れる旅行者や帰還したハワイ住民によって持ち込まれると州の疫病学者で州保健局感染管理部門チーフのサラ・パーク医師は話す。

 

「かなりの州がインフルエンザの流行を迎えていると聞いており、状況を厳しく監視しています」と同医師。「本土とハワイの流行を比較すると、毎年、本土に1か月程度遅れて呼吸器系疾患が増加する傾向があります」 21州がインフルエンザの症状に対処する中で、アメリカ疾病管理予防センターはアリゾナ、カリフォルニア、ネバダの流行が中でも最も深刻だと発表している。

 

疾病管理予防センターはウェブサイトで「インフルエンザは現在感染が拡大している。インフルエンザのような症状の外来患者は全国基準を上回っている。感染は今後数週間も増加する事が予想される」と記載している。 「このインフルエンザシーズンは良好とは言えません。

 

この状況が1ヵ月程のうちに、こちらへ向かってくるでしょう」とパーク医師。 ハワイでは2016年の12月最終週と2017年1月第一週を比較すると、インフルエンザを発症している患者数は4パーセント近く増加している。 さらにハワイ中でインフルエンザウイルスの検査は前週に比べ29パーセントも増加していた。 パーク医師は、インフルエンザの予防接種を強く推奨しており、それと同様に清潔を保ち、体調が悪ければ家に留まることが重要だと話す。

 

「仕事や学校に行ってはいけません」と同医師。「皆さんはインフルエンザの様な症状が出た時に学校や仕事に行かないようにしますが、雑用などの為に外出してしまいます。買い物にも行ってはいけません。菌をばらまいてしまいますから。具合が悪い時に家に居るようにと言われたら、家に留まって下さい」 「ハワイには世界中から旅行者が訪れます。

 

つまり病気も持ち込まれます。手洗いや外出を控えることで地域を守るための自分達の役割を果たさなければ、感染は広がります。そして予防接種を受けましょう。地域全体でこれらを実行できれば本土で見られるような深刻な大流行は防げるでしょう」とパーク医師は述べた。