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新作映画のオーディション カメハメハ大王役等を募集

数十人のネイティブハワイアンの俳優や俳優の卵達が8日夜、日本文化センターに集まり制作予定の映画『ザ・アイランズ』のカメハメハ大王役オーディションに参加した。 このインディーズ映画は、キャプテン・クックの上陸からカメハメハ大王の隆盛、島々の統一、最後の君主リリウオカラニ女王の投降までを描くハワイの一大叙事詩となる予定。

制作者は、英雄ベン・カナヘレに白人俳優のザック・マクゴーワンを配役した映画『ニイハウ』とは異なり、ネイティブハワイアンの役者を起用すると話す。 さらに『ニイハウ』が今月マレーシアで撮影が開始される予定なのに対し、『ザ・アイランズ』はハワイで撮影が行われるという。「カメハメハ大王役にブラッドリー・クーパーを配役するなんて絶対に御免ですよ」と、プロデューサーで監督のティム・チェイ氏がオーディション中に笑いながら話した。

チェイ氏は一時的にハワイに住みながら、20年間この映画の構想を練った。同時に十数の他の映画の制作も手掛け2014年にはキューバ・グッディング・ジュニアと『フリーダム』を発表。同氏は主要なハワイ人の役にはネイティブハワイアンを起用する予定だと述べた。

オーディションに参加したマウイ在住のテラニ・リッチモンドさんは、カメハメハ・スクール・マウイ校の卒業生。ハワイの王様を演じる可能性に「本当に素晴らしい機会です」と述べ、ネイティブハワイアンの子孫として胸が高鳴ると話していた。

地元の俳優事務所や全国的なエージェンシーも参入し、オーディションは8月まで続く見込み。 ハワイでの撮影は今年の秋に開始し、映画の公開は2018年11月を予定している。チェイ氏は、映画をできるだけ現実に即した内容にするため、ビショップ・ミュージアムとハワイ大学の歴史研究家に協力を仰いでいるという。

【週刊ニュースダイジェスト 6/7〜6/13】