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新バイクシェア「シェアリー」が始動

Bynikkansan

12月 1, 2018

ステーションのない(ドックレス)新しいバイクシェアが始動した。ビキとの競合になる可能性もあるが、導入のペースは遅く、前途多難が予想される。 10月20日に営業を開始したホノルル初のドックレス・バイクシェア「シェアリー(Sharee)」は、バイクのロックや解除などをスマートフォン・アプリで行う。まだ20数台のバイクしか導入されておらず、大半がワード・アベニューのオハナ・ハレ・マーケットプレイスに設置され、2〜3台がチャイナタウン、2台がハレイワ、1台がカカアコ、1台がハワイ大学マノア校に置かれている。同社には400台の登録済み認可バイクが用意されているが、ほとんどが倉庫に眠ったままだ。 20年の旅行サービス業の経験を持つ起業家でシェアリー事業を立ち上げたウォン氏は、ホノルル市と同じ「二酸化炭素排出量の減少」という目標を掲げている。「このシステムをハワイに導入するチャンスがあると考えた。一方、不動産所有者、政府、地域住民などとの協調が必要であり、非常に複雑なプロジェクトになると予想していた。レンタカー交通量の削減につながると考えている」と、述べた。 このバイクは、GPS対応で、白いフレーム、緑色の24インチの車輪、バスケット、スマホクリップ、ソーラーパワーライトが装備されている。1速で、メンテナンスが容易である。駐輪は、公共のバイク・ラックを使用しロックすることも可能。 特別な機能の一つは、「リザーブ」オプションで、ちょっとした買い物などの時に最大15分間無料でバイクを駐輪・ロックできる。 シェアリーの駐輪場所は、アプリで指定されている場所か公共のバイク・ラックである。 バイクを、住宅のベランダ、屋内、地上・地下駐車場に駐輪することは出来ない。 「市は、マルチモーダル交通の開発を支援しており、シェアリーが別の交通手段の一つになると歓迎する。しかし、バイク・ラックを含む公共施設を使用する場合は、事前に市の許可が必要である。バイクを公共のバイク・ラックに駐輪するのは問題ないが、そこからレンタルするのは商行為とみなされる」と市運輸サービス局のノウチ副局長は述べた。 パトロール・チームが夜間にバイクを監視・回収する。バイク・ラックに駐輪されているバイクは、1〜2日以内にオハナ・ハレ・マーケットプレイスの倉庫に戻される。 料金は、30分のシングル・ライド(1回限りの利用)が3ドル50セント(ビキと同じ)で、10ドルの預かり金の支払いが必要となる。50ドルを支払った場合は、10ドル分のライドがボーナスとしてもらえる。バイク紛失・全壊の補償金は1,000ドルである。 ビキを運営するバイクシェア・ハワイはダウンタウンからダイアモンドヘッドの間の100のステーションに1,000台のバイクを展開している。

 

 

(日刊サン 2018.12.01)