新たなパイロットプログラムで、来週からハワイの公立学校7校で、無料でランチが提供されることになり、家族の支払い能力に関係なく、1,600人以上の生徒がこの援助を受けるようになる。
学校全体に無料の食事を提供することで、低所得者の子供たちが恥ずかしい思いをしないように、また、栄養バランスのとれた学校給食を多くの生徒が食べられるようにすることを目的としている。
この食事は、米国農務省の米国コミュニティープログラムの主導のもと、1人ひとりが食事の申請書などを提出する必要なく、貧困層が多い地域の学校に、全国給食プログラムに参加してもらう。
対象校に関しては、フードスタンプや生活保護などの受給情報を集計して決定する。
この連邦政府のプログラムは、少なくとも全校生徒数の40%が、無料もしくは値下げしたランチを必要としていることを要件としている。
もうすぐ始まる新学期のハワイ連邦政府が定めた収入ガイドラインは、4人家族で、年収が51,597ドル以上にならない場合は値引き対象となり、年収36,257ドル以下の家庭が無料となる。
オアフ島とハワイ島に1校ずつ対象となる学校がある。オアフ島は、カリヒにあるリナプニ小学校で、99%の生徒が値引きまたは無料のランチサービスを受けられる。ハワイ島は、マウンテンビュー小学校で、93%の生徒がサービス受給対象者となっている。
モロカイ島の公立高校5校も、このプログラムに参加する予定で、2015-16年度は、大多数の生徒に無料の食事が提供される。
リン・ディコイト州議員は、特に田舎のコミュニティーで、生活費が高く大変な思いをしている家族にとても有益なプログラムになっていると述べた。
「このプログラムで、家庭の負担を減らすことができ、また、自分たちがサービス受給対象かどうかを心配する必要がなくなり安心できます。また、生徒とその家族が平等に扱われていると感じられるでしょう。全員が無料のランチをもらえるので、誰がもらえて、誰がもらえないという憶測をしなくてもすむのです」と語った。
マウンテンビュー小学校校長のジャミル・アメイディア氏は、多くの学校で、生徒の家庭が生活費のやり繰りに大変な思いをしており、貧困な地域生徒の中には、学校のランチが唯一の食事の子もいると言う。
「学校に来れば、ランチが食べられる。コミュニティーも生徒のご両親たちも、とても感謝しています。まさかこんなことが起こるなんてと驚いています」と語った。