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延べ7万人が来店 とんかつ玉藤1周年記念パーティ

Bynikkansan

3月 15, 2018

伊藤日本総領事と、中西社長

 

【日刊サンコミュニティニュース】

連日、長蛇の列が絶えないとんかつ玉藤カパフル店。昨年2月にオープン以来、延べ7万人もの来店者数を記録。SNSのYelpでは、開店以来4.5の高評価をキープ。12月にはハワイ州アクセス数15,000件で、全飲食月間アクセス数No.1を記録するとともに、2017年度全米州別人気店舗ハワイNo.1に輝いている。

 

「日々もっと美味しく」の料理人魂

 

店を入ると奥に揚げ場が見える。直径60cm、60ℓもの油が入る、特注の銅鍋がどかんと2つ並んでいる。その前で手際よく揚げていくのは料理長の媚山祐太さん。温厚な笑顔は若々しいが、とんかつ一筋12年のキャリアを持つ「とんかつにふさわしい最上の豚肉を探して探して、現在はネブラスカ州の豚肉を2週間熟成して使っています」しっとりキメの細かな肉質、脂身もさらっとクセがなく上品な甘みがある。生のパン粉は、ラ・トゥール(La Tour)の角食パンを使わせていただいています。パンもやはり3日ほど寝かせてから、その日に使う分だけを店でおろして生パン粉にしています」長い角食パンを1日に50本も使うというから、繁盛ぶりが分かろうというもの。自家製のソースは2種類あり、ハワイ進出にあたり、アメリカ人に親しまれているA1ソースをブレンドしたのだという。そういう心配りが、ローカルのお客9割という数字に表れているのかもしれない。

 

料理長の媚山祐太さん。客が帰る時いつも、鍋の前で手を振りお辞儀をしてくれる誠実なナイスガイ

 

ハートフルなおもてなしサービス

 

さらに特筆したいのは、玉藤のおもてなしサービス。フロアのスタッフは英語日本語を使いこなしながら、日本式のおもてなしとアメリカのホスピタリティ両面で接客をする。スマートだ。どんなに客が立て込んで忙しくても、スタッフ同士が笑顔を絶やさず連携している。「店のインテリアは日本一色で、英語表記はありません。日本ならではのとんかつを日本式に提供しながら、アメリカのホスピタリティで英語圏のお客様にも居心地よく過ごしていただきたい。日々美味しく、日々快適な玉藤であるよう、精一杯尽力していきますので、今後ともよろしくお願いします」と、中西泰司社長。  

 

お祝いに駆けつけた伊藤総領事は、揚げたてのとんかつに舌鼓を打ちながら、「とんかつは日本が誇る食文化の一つですよね。ローカルにファンが多いのは嬉しいですね」銅鍋のあるオープンキッチンにも立ち、人気の秘訣を聞き入っていた。

(取材・文 奥山夏実)

(日刊サン 2018.03.14)