ハワイ火山国立公園で、主要な溶岩観察エリアを含む、溶岩デルタが海中へ崩落する、22エーカーの新しい観察エリアが設けられた。 国立公園サービスのレンジャーらは、2日月曜日、該当エリアをロープで仕切り、3日火曜日正午ごろに見物客に公開した。
新しい観察エリアは海へ流れ落ちる溶岩の滝からおよそ900フィート東に位置し、湾岸の崖から約60フィートほど内陸に設けられる。 閉鎖されたエリアには立ち入りの禁止と、警告看板への注意が訪問客へ強く勧告されている。
「警告に注意しない訪問者は自分たちが危険な目にあうだけではなく、公園のレンジャーらを含む他者の命も危険にさらすことになります」とハワイ火山国立公園監督のシンディ・オーランド氏は話す。 大晦日の午後に始まった溶岩デルタの崩壊は数時間続き、火山岩の爆発と危険な波を作り出し、瓦礫とガスでできた黒く濃い煙を発生させた。
当局は湾岸の崖にあった公開観察エリアから300ヤード離れた場所に見物客を避難させた。 ハワイ火山国立公園の広報担当ジェシカ・フェラケイン氏は、デルタ崩落により40フィートの波が生じたと話した。 「とても、とても危険な状況でした」と同氏。 崩落の間、溶岩観察エリアは閉鎖されたにもかかわらず、5人の見物客が湾岸の崖へ駆け寄ったが、レンジャーは彼らを退避させた。それからわずか15分足らずで彼らが立っていた部分の崖は崩れ、海へ落ちていった。
「岩が落ちた時に、とても大きな波を起こりました。実際に高くなった波によって崖の上まで水がかかりました。そして、人々はパニックを起こし始めたのです」とカリフォルニアから訪れていたブルックス・テイラーさんが話した。
女神ペレはすでに再生を開始して、新しい土地をもう一度生み出している。 「崩壊した溶岩が海中へ向かうチューブから流れ出た非常に流れの速い溶岩流の川ができ、新しいデルタを形成し始めています」とエピックス・アドベンチャー・フォトグラフィー社オーナーのウォレン・フィンツ氏が述べる。
溶岩が海へ突入し、ゆるくて不安定な基盤の上に新しい地面を生成する時に溶岩デルタは形成される。溶岩デルタには潜在的な崩壊に加えて、健康に有害な可能性のある火山粒子と塩酸で構成された、腐食性の高い煙を発生させる可能性もある。