日本政府より発表された平成29年春の外国人叙勲受章者を受け、ハワイ州在住ウェイン・トシミ・イシハラ氏(70歳)への叙勲伝達式が20日、在ホノルル日本国総領事館内の総領事館邸で執り行われた。
三澤総領事よりイシハラ氏の経歴と功績の紹介を含めた祝辞が述べられた。 マウイ島生まれ日系3世のイシハラ氏は、シャミナード大学卒業後アメリカン・セービイングス・バンクに就職し、約40年間同行に在籍。銀行在職中から、当地の経済団体の活動にも積極的に関与し始め、1976年からハワイ青年商工会議所での活動を開始し、77年には同青年商工会議所の会頭を務めた。さらに、78年からホノルル日本人商工会議所の会員となり、それ以降長年にわたり様々な活動に関わり、98年から99年まで同会議所の会頭を務めた。2009年から同会議所の専務理事として、組織の維持・発展に努力を傾けている。
なお、イシハラ氏は、ハワイ日本文化センターの活動にも積極的に携わり、2001年には同センターの理事長を務めた。他にも、ハワイ日米協会、米日カウンシル、ホノルル広島県人会など様々な日本関連団体で各種役職を歴任し、当地の日系人リーダーの指導的人物の一人として活躍してきている。
この度の旭日双光章受賞の理由として、日本ハワイ間の経済分野における交渉拡大と関係強化、また文化芸術交流の推進及び対日理解の促進にも寄与、さらには、人道的活動を通じて日米間の友好親善の促進に従事してきたこと等が挙げられた。 表彰状と勲章を授与された後イシハラ氏は、「この度は勲章を頂き身に余る光栄であると同時に、私をノミネートして下さった経験豊かで熟練された地域の皆様とビジネスリーダーたちの支援に大変感謝しています」と謝辞を述べた。
最後に来賓代表のロナウド・ウシジマ氏による祝辞と乾杯で伝達式は終了となった。式に参列したイシハラ氏とともに日本とハワイの友好に尽力してきた家族や友人たち全員で今回の栄誉を称えあった。
(取材・文 実紀カバットバット)