コールドウェル市長は2月20日、「全ての方向を見よう(Look All Ways)」というテーマの、歩行者の安全性向上のための7ポイント計画(下記)を発表した。
- 「全方向を見よう(Look All Ways)」マークの導入
- 道路上の視線誘導標
- 安全フラッグ(旗)
- オアフ島歩行者計画,
- 州法の強化,
- 飲酒運転の取締
- 歩行者安全キャンペーン
この計画は、道路上に「全ての方向を見よう」の歩行者用サインを刷りこみ、7つの常識的施策を重点的に実行しようとするものである。この低コスト計画の予算は3万ドル強かかると予想され、多くが視線誘導標設置のために
使われる。視線誘導標のコストは、一個約280ドルである。20か所の道路上にこのサインが刷り込まれ、市はライオンズクラブ、ボーイスカウト、ガールスカウトなどの協力を仰ぎ他の交差点の道路上にもこのサインを刷り込む予定である。
ホノルルの至る所に、主に交通量の多い交差点に、「全ての方向を見よう」のロゴの入った明るいオレンジ色の安全フラッグ(旗)が合計200個配置される。歩行者事故が発生している重点地域には、反射型視線誘導標(デリニエーター)もしくはボラード(自動車の侵入などを阻止する目的で設置される、地上から突き出した杭)が合計100個設置される。
また、市は、「オアフ島歩行者計画」を策定し、ホノルルをより歩きやすく住みやすい都市にするための施策を作る予定である。ハワイは、65歳以上の歩行者が死亡事故に巻き込まれる危険性が最も高い州の一つであり、この計画は、通りを横切っている高齢者を見分けやすくするものだとのこと。3人が死亡した最近のアラモアナ通りの事故を踏まえて考案されたのが、6番目のポイント – 警察の飲酒運転の取締強化 – である。昨年、ホノルル警察本部は3,999人を飲酒運転で逮捕し、起訴した。
また、コールドウェル市長は、州議会で審議中の2つの法案 -赤信号での右折を禁止するもの、信号機にカメラを設置し信号無視のドライバーを捕まえ罰金を課すというもの – の支持を訴えた。州交通局の統計によると、2018年には、州内で117人が交通事故で死亡し、そのうち44人が歩行者であった。今年の1月1日から2月13日の期間では、19人が亡くなり、うち9人が歩行者であった。
(日刊サン 2019.03.02)