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州議会議員がカアナパリ・ビーチ私有化を非難

Bynikkansan

1月 15, 2018

 マウイ島カアナパリ・アリイ・リゾート前の3日朝の様子を撮った写真には、ホテル前の砂浜に放置されたカバナが並んでいた。この状況は以前から続いており、SNSには他のエリアのホテルのビーチでも物が置かれたままでアクセスの邪魔になっている様子が投稿されている。

 ハワイ州下院議員のアンガス・マッケルベイ氏は「これは公共のビーチの私有化です」と憤る。同氏は2日、報道番組で誰も使用していないビーチチェアが砂浜に並んでいる映像を目にし、ショックを受けたという。翌日に州の土地自然資源局(DLNR)のスザンヌ・ケース局長に文書を送り、定期的な取締りの実施を求めた。「まるで西部劇の無法地帯です。取締りがないと人々は勝手な行いを始め、このような状況になってしまうのです」とマッケルベイ氏。

 カアナパリ・ビーチは海洋レクリエーション管理エリアであり、ビーチチェア、カバナ、パラソルの貸し出しは許可されるが、どの設備もカアナパリ・ビーチに置きっ放しにはできないと定められている。規則によると、私有品は、借り手がその場にいて即時に使用する場合のみビーチに置く事ができる。州内のもう1つの海洋レクリエーション管理エリアのワイキキでも、ビーチチェアを事前に設置する事は禁じられている。

 州の職員は6日、カアナパリ・ビーチで調査を実施。DLNRは「寄せられた苦情に応え、定期的に規則の取締りを行いますが、毎日取り締まるには人員が足りません」と声明を発表した。マッケルベイ氏は人員不足は言い訳にならないと主張し、議会はワイキキやカアナパリを管理するために予算を拠出していると語る。「DLNRは本来、自分達の定めた規則が守られているかどうか定期的にパトロールすることになっています」と同氏。DLNRは州職員が実施した調査についてコメントしていない。

 

(日刊サン 2018.1.13)