ハワイ州議会は今後2年間の州建設予算を発表した。予算額は34億ドル以上で、州、連邦およびその他の財源で賄われ、アフォーダブル住宅、空港設備、学校などの建設プロジェクトに割り当てられる。
また議会は、選挙で勝利した場合の投票数差が全体票の0.25%以下である場合、自動再集計を行うという法案を承認した。しかし、働いている祖父母が病気の孫の世話をする場合最大1週間の家族休暇が与えられるという法案は否決した。
不正行為のために停職または解雇処分を受けた警察官の名前を開示するという法案は下院と上院で廃案となった。 州職員の最低賃金引き上げ、少量のマリファナ所持の合法化、等の法案は、まだ採決されておらず、会期は4月25日に延期された。
承認された州の建設予算に含まれているプロジェクトは、コミュニティ・アート&劇場センター建設のためにミリラニ・テック・パークの土地を1千500万ドルで購入する計画、イースト・カポレイ中学校を2千万ドルで建設する計画、である。
今後2年間をかけ使われる予算は、アフォーダブル住宅建設用住居回転基金の6千700万ドル、カカアコのポフカイナ小学校の高層ビルの建設のための2千万ドル、ルーズベルト高校に更衣室付きの体育館を建設するための2千万ドル、等である。
また、アイエア、ボールドウィン、カイムキ、マウイ、ミリラニ、等の各高等学校における女子更衣室建設の予算も含まれている。 ハワイ・アメリカ自由人権協会は昨年、州教育局に対して連邦公民権訴訟を起こし、教育改正法第9編(タイトルIX)に違反して女性アスリートに対して差別をした、と主張した。タイトルIXはパツィー・T・ミンク教育機会均等法として知られており、陸上競技を含む教育における男女平等を求めている。
ハワイ島の建設予算には、ハアヘオ小学校の4つの教室の建物のための2千270万ドルとケアラケヘ小学校の新しい教室の建物のための1千490万ドルが含まれている。
また、ダニエル・K・イノウエ国際空港の山側の新しいコンコース建設のための来年度予算1億7千万ドルと空港改良のための今後2年間の予算1億500万ドルが含まれる。
ホノルル港の改善のための1億700万ドル、先月受刑者の暴動が発生したマウイ・コミュニティ矯正センターの安全対策費等の800万ドルも含まれている。
(日刊サン 2019.05.04)