カメハメハ・スクールのカラパラマ・キャンパスで芸術部門の教職を務める23歳の男性職員が、16日に1級性的暴行罪9件と3級性的暴行罪の容疑で逮捕された。警察は女子生徒から被害の報告があったと話している。 カラパラマ校のタラン・チャン校長は17日に保護者に向け、校内で教職員と生徒が「不適切な関係」を持った疑いがあると文書で通知。学校は直ちに該当教職員を休職させる措置をとり、ホノルル警察の捜査に協力すると述べた。
カメハメハ・スクールは15日に、学校に勤めいたカウンセラーから性的虐待を受けたと訴える32人の男性に8000万ドルの賠償金を支払うと認めたばかり。この額はハワイの歴史上、個人への傷害賠償としては最高額になるとみられている。加害者の精神科医ロバート・ブラウンは、1950〜80年代にカメハメハ・スクールで生徒の治療を担当。1991年に自殺している。 チャン校長はカメハメハ・スクールが性的虐待撲滅のため、システムの改善やトレーニングの増加、生徒に発言力を与えるよう努めていると話す。「私達が支援の手を差し伸べ今後の安全策を図るためにも、被害を受けた方は安心して声を上げて欲しいと思います」と校長は述べた。
(日刊サン 2018.02.24)