「Ku Kia`I mauna (山の守り神)」という叫びが古代の噴石丘とドーム型の天文台の間に響き渡る中、マウナケア山頂の30メートルの天文台の建設地で、4月3日木曜日、警察は工事の反対者12名を逮捕した。
工事の反対者らは、14億ドルのプロジェクトに対して山上で更なる劇的な反対運動を行ったとして、この日ハワイ・カウンティ警察と土地自然資源省によって約30人が逮捕された。彼らはマウナケアを聖地とみなしている。
自らを「プロテスター」ではなく「プロテクター」と名乗る反対者75人から100人が、マウナケア・アクセスロードで先週2度目の道路封鎖を行った。道路の封鎖は、海抜13,150フィートの建設地に作業員が向かうのを防ぐために行われた。
夜明け前に海抜9,000メートルのビジターセンターの外に集まった反対者らは、険しい山頂への道路で何度か道路封鎖を行い、最初の数時間で作業員を引き帰らせた。
最終的に工事の作業員らは建設地にたどり着き、正午ごろから工事を始めた。しかし、同地で反対運動を始める前に、あたりはハワイアン・チャントの詠唱と歌声に包まれた。
約30から40人の反対者が山頂に集まり、あたたかい抱擁を交わし、自ら進んで警察に勾留され、警察の車で搬送された。逮捕の前に、警察官と額を寄せ合い、ハワイ式に息(Ha)を交換する姿も見られた。
その後、残った反対者によってサミット・ロードに祈りの輪が作られ、数人の警察官も求めに応じて輪の中に参加した。
「これは前例のないことです」ヒロのラウナ・パラパラ・バスビー・ネスさんは団体に語りかけた。「これは始まりです。アロハ・ムーブメントの始まりです。ポノ(調和)への固いコミットメントです」
山頂にはすでに13基の天文台がある。10月の施行式も、工事の反対者らによって中止となっていた。
ハワイ大学とハワイアン問題委員会との話し合いの結果、マウナケア山頂での30メートルの天文台の建設工事を少なくとも1週間は「一時中止」する予定であると、デイヴィッド・イゲ知事が4月7日火曜日に発表した。
火曜日の記者会見で、土地自然資源省の代表者の指名を発表するため、知事は天文台に興味を持っている団体と「意味のあるディスカッション」を行っていると述べた。
「マウナケアについて更なる話し合いをすることが重要だと、私たちは同意しています。これはとても大きなプロジェクトだということはよくわかっています。マウナケアに興味を持っているさまざまな出資者と、もう少し話し合うことになると思います」とイゲ知事は述べた。