ハワイの大麻調剤薬局は、4月20日を年間最大のマリファナ・ホリデーとして、価格ディスカウントと新製品の拡販を行った。
「今年の売上は昨年の2倍になると業界は期待している。4月は、毎週新製品を発売しており、4月20日には目玉製品を発売した。ブラック・フライデーと従来のホリデーシーズン以外では、4月20日が最も力を入れていた祝日で、「最高の特売日」である」とノア・ボタニカルズの小売・マーケティング担当ディレクター、エミリー・トム氏は語った。
アロハ・グリーン薬局の広報担当ヘレン・チョー氏は、「アロハ・グリーン薬局は、同薬局が扱う100製品のうちのいくつかの製品の価格を30%から50%引き下げている。昨年同期比でみると、来店者数60%、売上は48%増加している」と述べた。 history.comによると、4月20日を表す4 / 20というコードは、1970年代のカリフォルニアの高校生が作ったもので、当初はティーンエージャーが午後4時20分に集まりマリファナを吸おう、と言う意味であった。大麻を受け入れる州が増えるにつれて、特に嗜好用のマリファナを合法化する州では、かつてアンダーグラウンドであったマリファナ・ホリデーが主流になってきた。 ハワイでは、2000年に医療用大麻が合法化されたが、大麻調剤薬局は法律で広告活動が禁止されているので、この4/20ホリデーを医療用大麻の絶好の販促機会と見ている。
「4/20は医療用大麻業界にとって非常に重要である。しかし、それは同時に、大麻が多くの患者を治療しているという事を知ってもらう絶好の機会である」とチョー氏は語った。 ハワイで医療用大麻を服用する患者は、過去3年間で2倍近くに増加し、2016年3月の1万3620人から今年の3月31日の時点では2万5132人になった。
マウイ・グロウン・セラピーズのアンドリュー・ウェイル氏は、1960年代に大麻の人体実験の結果を始めて公表し、現在同薬局の最高科学責任者を務めているが、4月18日第3回マウイ医療用大麻シンポジウムで講演した。
また、研究者で「大麻薬局:医療用マリファナの実践ガイド」の著者でもあるマイケル・バックス氏は4月20日、同薬局で患者と接し、色々な質問に答えた。
マウイ・グロウン・セラピーズは4月20日に、セラム、カプセル、花などの、幅広い製品群を発売した。売り上げは、倍増する勢いであった。 医療用大麻薬局は、4/20をまだ合法化されていない嗜好用マリファナの販促日とはしていない。嗜好用マリファナを合法化する法案は、今年の州議会で廃案となっている。
(日刊サン 2019.04.27)