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大学入学テストACTのスコアが3年連続で上昇

Bynikkansan

9月 20, 2017

@pixabay

 

 

ハワイの公立学校を卒業した生徒の、大学入学試験に相当するACTのスコアが3年連続で上昇している事が6日明らかになった。

州は2013年から大学入試に備えた学力評価を目的に、全公立学校で高校2年生次に英語、リーディング、数学、科学のACTテスト受験を実施。以降全科目の総合スコアは36ポイント満点中17.3ポイントから18ポイントまで上昇した。

「ハワイの学生のスコアは著しく伸びています。州全体のスコアが上昇するのは珍しい事ではありませんが、ここまで短期間での改善は希少です」と、ACTの顧客対応部長ポール・ウィークス氏。

同時期のアメリカ全体の平均スコアは、21ポイントで横ばい。ハワイでは90%の生徒がACTを受験したのに対し全国の受験率は60%で、通常受験者の比率が高い方がスコアが低下する傾向がある。全国で最も高いスコア25.5を記録したニューハンプシャー州の場合、卒業生の18%しかACTを受験していない。州内の生徒の90%以上が受験した20州で比較した場合でも、ハワイより高スコアとなったのは、サウスカロライナ、ネバダ、ミシシッピの3州のみ。

ハワイでは公立私立の全学校から1万2322人がACTを受験。大学で50%の確率でB以上の評点を獲得できる最低限の点数をベンチマークとした場合、全受験生のうち英語では47%、リーディングでは33%、数学は29%、科学は26%の生徒がベンチマーク以上の点数を得た。4科目全てでベンチマーク以上の点数を獲得したのは全受験生の17%だった。

2016年の結果と比べると、ハワイのスコアポイントはリーディングと科学で3%、英語は1%上昇し、数学は1%減少した。

「ACTの結果はハワイの学生が全米の学生と競う上で、教育上重点を置かねばならない点が浮き彫りになります。今後もテスト結果の改善に努め、学生の大学やキャリアの目標を達成させるために協力していきます」と、州の学校を総括するクリスティーナ・キシモト氏は述べた。

 

(日刊サン 2017. 9. 16)