海岸から小さなプラスチック片を除去するために設計された大型電気掃除機のテストがハワイで行われた。このテストの最終目的は、世界的に拡大している海洋マイクロ・プラスチックを除去する機械を大量生産するというものである。
「ホオラ・ワン」と呼ばれるプロトタイプの清掃機は、カナダ東部からハワイに運ばれ、5月6日の週にハワイ島のカミロ・ポイントでの実験に使われた。
5万ドル以上の寄付を集めこの機械の設計したケベック州のシャーブルック大学の12人のチームのうちの9人が、同掃除機と共にハワイを訪問した。5月8日にホノルルで開催された州土地・天然資源局(DLNR)の記者会見に出席し、「実験結果は分析中だが、調整を繰り返すことによって同掃除機の機能は改善している」と述べた。 カミロ・ポイントでプラスチック汚染撲滅のボランティアを行っているハワイ・ワイルドライフ基金は、「ホオラ・ワン」とその設計者をハワイに招聘するために1万5千ドルの募金を集めた。
「ゴミ海岸」または「プラスチック海岸」との異名を持つカミロ・ポイントは、太平洋ゴミベルトから流されてくる大量のマイクロ・プラスチックで悪名高い。
米国海洋大気局によると、世界中で最も多い海洋ゴミはプラスチックで、餌と間違って食べてしまう水生生物や鳥に重大な危険をもたらしている。
(日刊サン 2019.05.18)