日刊サンWEB

過去記事サイト

国際空手道連盟主催 第58回全ハワイ州空手道選手権大会開催

Bynikkansan

12月 13, 2017

 ホノルル市のマノアバレー・ディストリクト・パーク・ジムで、18日、ホノルル国際空手道選手権大会及び第58回全ハワイ州空手道選手権大会が開催された。1960年から毎年行われているこの大会には、ハワイを始め、日本、アメリカ本土、カナダ、オーストラリア、メキシコ、ドイツなどから、4〜60歳までの男女合わせて1000人以上の選手が参加。また、2020年の東京オリンピックに出場が決定している選手たちも複数人出場し、盛り上がりを見せた。大勢の人々で埋め尽くされた会場には間を置かずに大きな掛け声が響き、選手たちは古武道型、型、組手などの技を競い合った。

 大会主催者で国際空手道連盟(IKF)会長の小高忠三さんは、空手道の世界情況及び今大会について次のように語った。「近年、空手の競技人口は、世界の多くの国々で増加の一途をたどっています。ヨーロッパでは、イギリス、スコットランド、イタリア、アメリカ本土では、ニューヨーク州とカリフォルニア州で特に盛んに空手が行われています。また、ご存知のようにハワイも空手が精力的に行われている地域であり、毎年のように世界チャンピオンを輩出しています。この大会を通じ、世界から集まった選手たちが国際親善を深め、空手競技が世界でより発展することを願っております。」

 また、この大会のために日本から来布した一般社団法人全日本空手道拳誠塾代表理事の西村誠司さんは「58年という半世紀以上に渡って継続されている空手大会は、世界でも珍しいのではないでしょうか。アメリカ合衆国、特にハワイ州の空手選手のレベルが高いことが、大会が長く続いている理由の1つだと思います。IKF会長の小高先生は、伝統空手だけでなく、フィジカルの面でも世界トップレベルのトレーニング技術をもってアメリカの選手たちを指導されています。その中から世界大会でメダルを獲得する選手が多く排出されていることが、指導の成果を表しています。また、国際空手道連盟は、武道空手、競技空手の両方における技術の躍進を図りながら、空手をさらに世界へ広めていくという活動を日々行なっております。今年もこの大会を通し、世界の空手道が多方面において更に大きく前進することでしょう」と語った。 (取材・文 佐藤友紀)

 

(日刊サン 2017.12.06)