日刊サンWEB

過去記事サイト

噴火による不動産被害額4億ドルへ

Bynikkansan

7月 7, 2018

世界で最も活動的な火山があるにも関わらず、これまで世界中の多くの人が開放的でのどかで美しく何よりも手ごろな価格のハワイの土地の購入を望んでいた。しかし最も手ごろな価格帯の住宅のいくつかは噴火により壊滅。ハワイ島プナ地区の住民数千人は賃貸住宅を探したり、シェルターや家族、友人のもとへ身を寄せている。 22日までに614戸の住宅が倒壊または孤立した。ハワイ郡固定資産税管理者のリサ・ミウラ氏によると、住宅物件の市場価格の損失額は3億7161万7500ドルに達したという。「この額は増え続けています」と同氏。郡は固定資産税徴収額を算定しているが、郡が資産価値0と評価した結果に不服を抱く住宅所有者もいる。郡は家屋が残っている場合でも、利用や売却、アクセスが不可能な場合には資産価値を認められないという。ミウラ氏は「所有者の皆様には様々な感情が沸き起こっているでしょう。多くの方は物件に価値があると信じていますが、市場の反応を元に判断しなければなりません。」と語る。火山の斜面に家を所有するのは常にリスクがつきまとうが、価格を理由に購入した人は多い。ハワイ島の中でもプナの住宅価格は非常に安い。オアフ島の一戸建て住宅の中間価格が80万ドル近いのに比べ、噴火以前プナでは一戸建て住宅を25万ドルで購入することができた。不動産価値が減少する以前、ハワイ郡は年間500万ドル以上の固定資産税を得ており、郡の予算の75%に相当する額に上っていた。

 

(日刊サン 2018.07.07)