コールドウェル市長は5月1日、古い高層コンドミニアムの防火規則厳格化法案に署名し、同法案は法制化された。
96(2018)号法案は、スプリンクラーが装備されていない高さ約75フィート以上の1970年以前に建てられた建物(約360棟以上ある)の所有者に、閉鎖された共有スペースと個々のユニットの両方にスプリンクラーを設置するか、建物の安全評価を実施するか、のいずれかを強制するものである。
この安全評価では、所有者またはそのコンドミニアム住民組合が、17のカテゴリーにおいて点数評価を行うことが義務付けられており、この評価で一定以上の点数が得られない場合、コンド所有者はスプリンクラーの設置を実行しなくてはならない。
さらに、この法案は、住民組合に対し、避難しやすいレイアウト、消火排水管、エレベーターなどの評価カテゴリーでも、追加の点数を付与することができる。 また、市計画・許可証発行局(DPP)が申請後90日以内に建築許可申請を処理できない場合は、6年間の評価結果実行猶予期間が一時停止することになる。実際に許可される一時停止の期間は、90日を超える日数となる。許可承認に時間がかかりすぎると非難されているDPPは、このカテゴリーの許可申請書を最優先に扱うと約束した。
また、この安全評価の評価者は、資格を持つ設計専門家だけでなく、資格を持つ設計専門家の監督下で評価を行うビルの代理人も含まれる。しかし、最終的な安全評価書には、資格を持つ設計専門家の正式なシールかスタンプが必要となる。 市議会は当初、4人が犠牲になった2017年7月のマルコ・ポーロ火災を受け、厳しい法案を可決した。当初の法案は、360棟以上の古い高層コンドすべてにスプリンクラーの設置を義務付けるものであった。しかし、コンドの所有者は、スプリンクラーの設置費用を捻出するためにユニットの売却を強いられるかもしれないとの懸念を表明していた。
今回法制化される法案は、コンド所有者に、3年以内に建物火災・安全評価を実施し、その評価結果を6年以内に遵守・実行するというものである。 マルコ・ポーロの火災以降、3月のシャトー・ワイキキの最上階、4月20日のレインボー・プレイスの21階、5月1日のソルトレークの18階建ビルの11階、で火事があったが、いずれもスプリンクラーが設置されていなかった。
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(日刊サン 2019.05.11)