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友好都市を結ぶ北海道からハワイへ 日本語学校の設立をめざす

北海道十勝産の小豆を使ったナチョス

 

 

ハワイ州は現在、愛媛県、沖縄県、福岡県、広島県の4つの都道府県と姉妹提携しているが、今年5月には新たに、北海道とも姉妹提携に調印する。ハワイと北海道は2012年にハワイアン航空の直行便が就航。観光客の往来や経済活動が活発化している。

先週行われたホノルルフェスティバルのフレンドシップパーティーでも、北海道十勝産の小豆を使ったメキシコ料理のナチョスがふるまわれ、柔らかな皮と小豆の風味がさすが十勝産と、参加者を喜ばせていた。

また、北海道日本語学院・札幌本校の岩崎三四郎理事長と本田真里校長もホノルルを訪問。ホノルルで日本語学校を立ち上げるためのリサーチを始めている。

 

「子どもから大学生、社会人、そしてシニアの方まで、日本語を学びたいと思っているあらゆる世代、あらゆる出身国の方々のための日本語学校の設立を目指しています」と、岩崎理事長。本田校長は、 「現在、札幌本校では15カ国、約100人の生徒さんが学んでいます。よく学び、よく遊び、よく体験するをモットーに、教室での授業の他に、生花や座禅など日本文化も体験できるカリキュラムです」

四季折々の北海道の、豊な自然を体感する富良野や美瑛などへの旅や、冬のスキーもあるのだという。受講期間も2週間の短期から、じっくり学べる2年コースまでさまざま。

 

ホノルルにはレインボー学園やマノア日本語学校はあるものの、大学生や社会人、シニアを対象とした日本語学校はない。しかしハワイでは、日本の企業に就職したい学生や、観光業関係で働き、日本人と接する機会の多い社会人、そして日本旅行をしたいシニア層など、日本語の習得需要は強い。 「ハワイと北海道が友好関係を結べば、ヒトモノの交流はいっそう活発になると思います。5月の調印を視野に、8月25、26日にホノルルで開催される日本留学ナビにブースを出す予定です」

 

日本留学ナビとは、(株)ライセンスアカデミーが運営する情報サイトのこと。日本語学校および日本国内すべての国公立大学・短大・私立専門学校の学校情報を掲載するとともに、留学説明会を実施している。

8月25、26日にはホノルル(コンベンションセンター3F)で留学説明会が行われ、北海道日本語学院もソフトオープンに向けて、情報交換の場を設ける予定だという。 「日本語を学びたい、ハワイの方々のニーズをしっかり把握した学校の設立をめざします」

 

 

北海道日本語学院の岩崎理事長と本田校長

 

 

(取材・文 奥山夏実)